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タイ人看護師と話して知ったタイと日本の学校の違い

タイ人の友人Mindと話していたら、学校の違いが面白かったのでメモ。
彼女は看護学科を卒業し、現在看護師として病院で働いている。仕事や学生時代の話をしてきた。

大学

とっても忙しいタイの看護学生

日本の大学は大体夏季休暇約2か月と春季休暇約1か月がある。しかし彼女は大学時代、長くても1週間ほどしか長期休暇がなかったと言っていた。さすがに全ての大学・学科がそうではないはずだが、看護学科の彼女は休暇はほとんどなく、とにかく勉強や実習で忙しかったそう。

きっと日本でも看護学科はとても忙しいはずで、工学部出身のわたしが単純にタイと日本を比較することはできないが、少なくとも自分の知っている学生生活とは程遠い大変さだと感じた。また、彼女は日本のタイの看護学生の実践の場の違いについても教えてくれた。

タイの看護学生は実践で経験を積む

日本は学生の間は患者で練習する機会はないらしく働き始めてから実践練習するそう(?)だが、タイでは学生時代からたくさん実践を重ねるらしい。(※わたしは実情を知らないが、彼女が日本の看護学生から聞いた話による。細かいところまでは聞き取れていない。)

大学4年間で学ぶことや実習が非常に多く大変だが、卒業時には看護師と助産師の2つの資格が取れているのだとか。もちろん試験に合格する必要はある。日本だと卒業後に試験を受けるのかな。卒業すると試験の受験資格が与えられるみたい?(追記: 調べたところ日本でも卒業見込みで受験可能ぽい→日本もタイも同じ…?)

学生の意識について感じたこと

世界の教育事情をほとんど知らないが、日本では大学に遊びに行っている感覚の学生が結構多いと思う。当然大学や専攻にもよるが、結構簡単に学位をもらえてしまうはず。正直にいうとわたしも大学は人生の夏休みだと思って満喫していた。(勉強はあまりしていなかったが、留学や旅など海外経験をたくさんできたので良い期間だった。)
今回友人と話してみて、「大学は学びに行く場所だよな」と改めて感じた。海外は日本よりももっと学ぶことに集中している(メリハリがある)のではないかと思った。

高校

タイの高校は3パターン

友人と話している中で彼女は理数科の高校に通っていたと聞き、一般的なのか気になったので聞いてみた。タイでは高校は3種類あるらしい。
① Mathematics & Science → 理系
② Art & Language (?) → 文系
③ General

日本だと理数科や専門科ある高校や高専もあるが、多くは普通科。入学後(2年目から?)に文系理系で授業が分かれていくはず。
一方タイでは高校自体が文系理系分かれているそう。分かれていない③のような高校もあるが、今は①②が主流だと言っていた。

(タイとは別で、先日台湾に行った際にもたまたま友人から高校事情を聞いていた。台湾では大きく分けて2種類の高校があり、1つは普通の高校、もう1つは専門学校。進学の割合は大体半々らしい。)

誰が進路を決めるか

友人は中高一貫の理系校を卒業していて、つまり中学生の頃から理系に特化した内容を学んでいた。それを聞いて、この進路は誰が選んだのかが気になった。彼女の希望か?親の希望か?聞くと親が決めたとのこと。さすがに12歳の子の意思ではなかったみたい。

中学の時点で理系が向かないと感じて高校からは学校を変える子や、高校までその学校で学んで大学では文系を専攻する子もいるとのことだった。
理系から文系への進路変更は比較的容易だが逆はとても難しいので、まずは選択肢を広げるために理系へ、という考えが多いらしい。

ちなみに彼女は中学受験をした組なので、受験なしの公立中学の場合の進路決定事情などは聞けていない。

ただのメモ:
中高一貫校だと6年間の課程のうち5年で全ての内容を学び終えてしまうので、6年目(高校3年)は大学受験の準備だけをしていたと言っていた。

思ったこと

より早い段階でコースを分けるべきなのかはわからないが、日本でも中学卒業後の早い段階で一人ひとりの興味や能力に合ったコースを選べるような、より多くの選択肢があってもいいのかなと思った。いわゆる学校の勉強が嫌いな子でも、何かに特化したより専門性の高い内容であれば学習欲が湧いて極めることができるのでは。

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