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本屋が急に閉店するということ(7)

2022年5月10日営業最終日

朝礼で閉店まで頑張ろうという内容の挨拶があった。

9日もお世話になった方が沢山来店されたので忙しくなりそうだ。    寂しい気持ちと本当に閉店するのかと信じられない気持ちがあった。

そして閉店しようが新刊は発売される。
文春文庫ディーヴァーの『死亡告示 トラブル・イン・マインドⅡ』の発売

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瀬尾まいこさん『傑作はまだ』

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佐伯泰英さんの『風に訊け空也十番勝負七』発売だった。



営業さんも沢山来店。作家さんもお客様もお世話になった方が来店。

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THORES柴本先生と

他にも沢山の関係者の方が来店されお差し入れをいただきました。事務所に入りきらないくらいでした(ありがとうございました)



店内もずっと混んでいて本が沢山売れていった。            この行列は鬼滅の刃の最終巻を売った以来の混みようだった。

社長が店頭で挨拶をしたのだが、お見送りのお客様の数に驚いていた。

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多くの皆様に見送られて明正堂アトレ上野店は閉店した。

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社長もスタッフもこんなに沢山の方に愛されていたと知り感動した。

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その場所で長くありつづけることの大切さ。                                                  人と人を本が繋いでいく大切な日常。                                                                発信していたつもりだったが沢山の皆様に支えられていたんだ、愛されていたんだと衝撃だった。                                                                                      この本屋で働いてよかったと思った。                                                                そして明日から店頭に立つことはないんだと実感した。沢山の方が閉店を惜しんでくれたことで自分たちがやってきたことの答えを見た気がする。本屋が急に閉店するということ、スタッフと気持ちが整理出来ずにバラバラになる、お客様や作家さん版元さんとも会えなくなる。場を作り育てるということは販売するだけではないということ。

沢山学ばせてもらった。ありがとう明正堂アトレ上野店(つづく)

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