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本屋が急に閉店するということ(8)


独立系書店まさかのバッドエンド!?


5月10日に閉店し6月から明正堂と独立系書店を立ち上げるために専務の所に行ったりオンラインで打ち合わせをしたり事業計画書を作るためにステキブンゲイチームや椹野先生にもご助力をいただき本当に本当に頑張った。


明正堂の書皮カバーや栞などを家に運んでいる図


しかしどうしても専務の課題をクリアできず(収益を上げるシステム作り、物件探し、事業計画書、モノに価値を付けるには)クリアしてもクリアしても新たな課題を出され疲弊しとうとう6月29日に専務に「今は出来ない」と泣きながら一時断念する電話をした。


その頃にはみんなの期待に応えないといけないと思い込みすぎてかなり狭い視野になっていたと思う。



今思えば一人でとっとと開業しておけばよかったなと反省している。
体と心が元気であれば何事もなるものだ。ただし私は心が疲れてしまいかなり自分を見失っていたので一時、計画を中断せざるを得なかった。

そしてここから自分を取り戻すのが大変なのだった…



自分は強い人間だとは思わないが、気力が無くなるとは思わなかった。このころには本を読む事もネタバレ先生(整骨院の院長)の「どこか旅行に行けば?」というアドバイスもTVも映画も頭に入ってこず何をするのも苦痛だった。食欲もなくなり不眠も続き家族からは「病院に行くときは一度相談してね」と言われたくらいだった。


心の支えになった週末北欧部Chikaさんのエッセイ



その間も以前からお世話になっている作家の方たちにはメールや手紙で応援していただいて今も感謝している(こちらも本当に沢山応援していただいているが割愛)

中でも今もずっと椹野道流先生には支えてもらっている。まさか応援していた作家さんから応援してもらう日が来るとは感謝しているがとても心苦しい(人のやさしさに慣れていないのだ)




7月上旬、とあるきっかけで‘ひとり出版社‘の方と話す機会があり出版社と独立系書店を組み合わせれば収益が出るかもしれないと考えた。
この時もまだまだ本来の鬼瓦レッドには戻っておらず「早口」「同時に何個もやろうとする」「言われたことをやろうとする」「真面目すぎる」と指摘されている(笑)

そんな壊れたロボット鬼瓦号に根気よく相談にのったり愚痴を聞いたり親身になってくださったのは椹野道流先生だ。

2015年椹野先生の初サイン会





先生からは「一個一個やること」と言われていた。いわば先生は私に心臓マッサージをしてくださっていたのだ。

ただまだ息を吹き返していないロボなままの私。困った…

話を戻し椹野先生との話のなか‘ひとり出版‘…今流行っているし出来そう…でも本を作ったことがない…ちょうどステキブンゲイで連載しているエッセイ「晴耕雨読に猫とめし」の『自己肯定感の話』の回が人気だったのでそれを敬老の日にぶつけるのはどうかということになった(細かい話は割愛)

それには主催者の中村航さんにご挨拶に行かなければならず、航さんからも応援していただき抜き出しを許可してもらった(ありがとうございます)

もちろんこの時も私は「早口」「思考がまとまらない」「人の言うことをすぐやろうとする」など戻っていない。さてどうするの…鬼瓦さん…
(9に続く)

とある上野駅の風景特に夜の駅外観は美しいと思う

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