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noteのコメントで、今日のランチを決めてみた。

7月もまだ上旬だというのに、この連日の酷暑は何事だ。会社のパソコンには「本日の気温 40℃」と表示されており、遂に壊れたか…と思ったが、至って通常運転のご様子。

やはりおかしくなりつつあるのは、この世の中のほうか。

そんなわけで振るうはずの食欲もまったく振るわず、ここ数日は毎日のランチを考えることですら億劫になっていたのだが、昨日はじめましてのnoterさん("noter"って単語はじめて使った)と、お相手のコメント欄でこんなやり取りをした。

はじめましてのNさん。
馴れ馴れしい口調で返信するわたし。


それならば本当に、今日のランチはチーズバーガーとスプライトにしよう。

noteのコメントで、今日のランチを決めてみるのもまた一興ではないか。



事の発端は、Nさんがわたしの記事「人生すぎるから『パルプ・フィクション』を流し込む。」を、自身の記事で引用してくださったことだ。

ご存知クエンティン・タランティーノの傑作『パルプ・フィクション』。
本作では、サミュエル・L・ジャクソン演じるジュールスが、架空のハンバーガーチェーン「ビッグ・カフナ・バーガー」のチーズバーガーをスプライトで流し込むという名シーンがある。

Nさんとのやり取り、ないし本日のランチは、映画『パルプ・フィクション』にちなんだ結果であることは言うまでもない。

仕事の合間の昼休憩、時間を気にしながら食すひとりのランチなんて、風情の欠片もない哀しい時間だなと思っていたが、こうなれば限られた1時間も面白いものである。


***


昼12:00
鐘の音とともにオフィスを飛び出したわたし。

まずは、我ながら慣れた手つきで某Mのモバイルオーダーをポチポチ。

なんかカッコいい気がする…という浅はかな理由だけで、
英語表記にしているMアプリ。



「M103」という番号が振られ、込み合う昼時のオーダー列を前に、該当の番号が呼ばれるまでは、自作のプレイリスト「Tarantino Mix」を聴いて、心の内に眠るサミュエル魂を呼び起こしてみたりする。

本プレイリストが気になる方、
記事の最後にURL貼っておきます。


しかし1曲も聴き終わらぬうちに、お呼び出し。
さすがは"ファストフード"。

あっという間に、今日のランチが目の前に。

チーズバーガーとスプライト。


noteに上げるための写真も撮り終えたら、早速ぱくり。

……もちろん、美味い。


何が美味いって、もしかしたらこの地球のどこかで、時を同じくして、チーズバーガーとスプライトを食すNさんという方がいるかもしれないという事実。これを想像して食べるバーガーが、あり得ないほど美味しいではないか。

これはあれだ。
いいところでコマーシャルが入るし、変なところでカットが入るしで、映画の鑑賞スタイルとしては最悪なのに、見ず知らずの映画オタクたちとともに、同時刻に「バルス…!」と言う楽しさにあやかって、ついつい最後まで見入ってしまう金曜ロードショーの『天空の城ラピュタ』だ。あれと限りなく同じ現象である。

ライブ感というのは、時にその本質を上回って楽しみを提供してくれるのだな。noteのコメントで今日のランチを決めてみるというのは、こういう面白さがあると、またひとつ面白い経験をしたところで、13:00の鐘。午後の業務も開始である。


***


さて、記事冒頭にも書いた通り、連日のこのうだるような暑さが拍車をかけ、心身ともにまいってしまっている人も少なくないだろう。
かくいうわたしも特筆するような日々の輝きはなく、ただそれらしい言葉を紡いでは、心優しきユーザーのいいねに満足する時を不器用に溶かしているだけに過ぎない。

だが、noteを介した人との出逢い、コメント欄で決まる今日のランチ、そんな『パルプ・フィクション』にも負けず劣らずの贅沢過ぎる無意味な瞬間に立ち会えてしまうから、この命は止められない。(大袈裟)

今年も半分を過ぎたところで、ようやく生きるを実感できるようになってきた。こんなもんでいいし、こんなもんがいい。

今はとりあえず、見ず知らずのNさんに感謝を込めて、(スプライトで)乾杯。適当に、のんびり生きましょう。



物好きなAppleユーザーがおりましたら。
ぜひ以下のプレイリストもどうぞ。

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