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『コーヒートーク』とかいう神ゲー

『コーヒートーク』をクリアした。
1週目をクリアした瞬間えええええ!??と思わず声をあげ、2週目クリア後はうおお……とこれまた声をあげ。


(以下ネタバレ無し、少しでも興味のわいたあなたにコーヒートークをプレイしてもらいたいだけの紹介・感想を記す。)


魅力的なキャラの会話をバリスタになって楽しむゲーム、には違いないのだが、それ以上すぎてとりあえずみんな無料体験版をダウンロードしてほしい。
デモ版でも素敵な音楽や寝る前のひと時に癒されに行くカフェのような雰囲気は味わえるのだけれど、どうか本編もプレイして欲しい。

癒しゲーを求めているような人だけでなく、キャラ同士の関係性を深掘りして妄想したり行間を埋める想像をするのが好きな人、小説好きやSF好き、インディゲーム愛好者でなくとも、他にもゲームをクリアしたことがなくたって、このゲームは楽しめる。

ゲームを一週するのにかかるゲーム内の時間は14日間(+エピローグ)で、夜寝る前や動きたくない気分の時に少しだけ起動して、目が疲れる前に1日分のプレイが終わるので、とても気軽にプレイできる。


基本的にはカフェでの注文を一日数杯だけ作っては登場人物の会話を楽しむゲームなのだが、それだけじゃない。
ゲーム内小説があるのだ。
何を隠そう、コーヒートークの顔とも言える緑髪の常連、フレイヤが書いた小説が毎日、バリスタのアプリ内で配信される。
10本以上の短編小説は直接的な関係はないがカフェ内での登場人物たちの出来事や関係性を彷彿させるものが多く、フレイヤがインスパイアされ書いた話をプレイヤーは読むことができるのだ。

実際のゲームプレーになんの影響もしないこの「短編小説を読む」という行為が筆者にとっての本ゲームの一押しポイントだ。
特に最後の3日間に配信される中編小説がやばい。パート3を読んだ後は思わずパート1を読み返した。
それを2周目クリア後に読み直すとなんともカタルシスを感じる。最高。

個人的には8日目に配信される「はぐれ者の少年と孤独な猫」もお気に入り。短い文章なのに、読後も余韻があって、日常の隅でもそのワンシーンを思い描いてしまう。
ショートショートが好きな人、逆に小説なんてなかなかページを捲る手が進まない人でも読みやすい仕様になっている。
フレイヤ・ファティマのファンになってしまった、と思わされるのは、どの物語にも共通する不思議な空気感に惚れ込んでしまったからだ。
どこか不思議で、少しもの寂しく、だけどさっぱりしていて、後腐れないけれど、香り高い後味が残る。
それはそう、夜にしか店を開けない、「コーヒートーク」という場所そのものが醸し出す雰囲気や、そこで出される温かな飲み物のような。


ちなみにゲームをラクに進めたければ「コーヒートーク 攻略」で検索すればゲームをスムーズに進めるための選択肢(本ゲームの場合はドリンクのレシピ)が見られる。

レシピや登場人物のSNSはドリンクを出すたびに解禁されていくが、“The Evening Whisperss”から配信される小説は毎日の最初に更新される。しかしびっくりマークでの通知は表示されないので、忘れずチェックしたい。

なお、バリスタのアプリでは“Shuffld”で店内BGMを変えることもできる。どの曲も落ち着いた雰囲気のものばかりで、環境音としてゲームを流しておくのもまたおすすめである。


肝心のストーリーについては深く触れないが、登場人物はどれもキャラがこれでもかというほど立っていて、驚くような来客も現れる。


そして2週間後明かされる謎。
エピローグ後に店に訪れる人物が正直一番魅力的なので、ぜひマスターとしてあなたも見届けて欲しい。


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