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朝顔が咲く気温

 夏の花と言えば、向日葵や朝顔が代表格だろうか。我が家も毎年朝顔を植えている。しかし、真夏の本当に暑くなる時期は何故か咲く花数が減る。ちょっと涼しくなる秋口になると花数が増えてくる。夏の花なのに暑さに弱いのかと思っていた。
 この間、咲いた朝顔を観察していてふと思った。自分の中の「夏の朝顔」のイメージはいつの時代のものだろう。自分が小学生の夏休みの時のものではないだろうか。子供頃、夏は今ほど暑くはなかった。朝夕は涼しく、日中の気温も30℃になるのはたまで、大抵27℃や28℃だったような気がする。
 念のため、ネットで私が10歳頃の1981年8月の横浜の気温を調べてみた。1981年8月27年の最高気温30.6℃、最低気温25.8℃。8月全体で30℃を超えているのは10日ほど。それも一番高くて32.5℃。朝から28℃くらい、日中は体温並みの気温になる現在と比べたら、何て涼しい夏なのか。
 今日の横浜は最高気温32℃、最低気温26℃。世界と比べたらどうか。パリ-ダカール・ラリーの終着点だったことで有名なセネガルのダカールの今日8月27日は最高気温31.9℃、最低気温25.2℃だそうだ。暑い気温の国からの来日観光客が日本の暑さにまいっている映像をニュースなどで見かける。湿度も高い日本の夏は堪らないだろう。
 朝顔だって、今の日本のこんな暑さの夏では咲けないのだろう。現在の秋口の気温が昔の夏の気温位だから、そのころに花数が増えるのだろう。朝顔にも異常気象の影響が出ている。今後、夏休みの宿題に朝顔観察は難しくなってくるのかもしれない。

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