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【巫カード】環境解説-『夏対冬バトルセット』環境

 こんにちは。シャウ(Twitter:@syaurarau)です。
 この記事では巫カードゲームの『夏対冬バトルセット』環境について解説していきます。まだ巫カードゲームをプレイしたことがない方でもこの記事を読めば環境が把握できるようになっておりますので、皆様ぜひこの記事を読んで巫カードゲームを始めましょう。
 また、記事の最後に、筆者おすすめのデッキも掲載しております。ぜひ使ってみてください!


カードプールについて

使用可能なカード

 巫カードゲーム初のカードセットである『夏対冬バトルセット』の発売により、合計52種類のカードが登場しました。将来、この52種類のカードたちが「初代」とか「ベーシック」だなんて呼ばれる日が来ることを想像すると、胸アツですね!
 季節ごとの内訳は、夏冬が各23種類、春秋が各3種類です。『夏vs冬バトルセット』の名に違わず、夏と冬がメインとなっています。必然、デッキ構築も夏と冬が中心になります。春と秋は今後の展開に期待です。

注目カード解説

 この項目では、『夏対冬バトルセット』のカードの中から特に強力なカードを何枚かピックアップして、詳しく見ていきます。

・《神隠しの廃集落(夏)》

《神隠しの廃集落(夏)》

 最初に紹介するのは《神隠しの廃集落(夏)》。同名カードに《神隠しの廃集落(冬)》があります。なお、《神隠しの廃集落(夏)》と《神隠しの廃集落(冬)》は別カード扱いで、同じデッキにそれぞれ4枚ずつ採用することができます。
 《神隠しの廃集落(夏)》は、手札を1枚魂にし、自分が1点ダメージを受けるというシンプルな効果を持っています。
 まずそもそも単純に魂を加速するカードとして有用で、1ターン目に《神隠しの廃集落(夏)》+憑依、2ターン目にもう1枚憑依してから攻撃することで、2ターン目から4コストまでのカードを使用できます。4コストには後ほど紹介する《放棄された怪奇現象の家》のような強力なカードがあるので、それらを2ターン目から展開できるのは大きいでしょう。
 また、このカードの効果の奥が深いのは、「手札から好きなカードを魂に送れる」という点です。
 巫カードゲームでは、基本的に「使用された後のカード」が魂に送られます。つまり、通常では魂に送ることができるカードは使用可能なカード、すなわち「魂の枚数以下のコストでかつ魂にある季節のカード」のみです。《神隠しの廃集落(夏)》の効果は、この条件を満たさないカードを魂に送ることができます。特に、秋のカードについては、『夏対冬バトルセット』発売時点では手札上限超過処理以外で自力で魂に送る方法がありません(《燃ゆる茸》は怪異札ですが、鮮明を持っているので魂に秋のカードがないと憑依できません。)。そのため、《神隠しの廃集落(夏)》の効果で秋のカードを魂に送ることで初めて使用可能になります。秋や秋同様にカードプールの狭い冬以外でも、夏と冬の混合デッキでは序盤に魂に夏と冬をそろえるのに重宝します。
 ほかにも、自分の魂の場所札の枚数を参照する《巫の幽霊》のために魂の場所札をかさ増しする、といった使い方もできます。
 どのような使い方をしても器用で小回りの利く、序盤に必須の0コスト場所札としては破格の性能を誇ります。
・《放棄された怪奇現象の家》

《放棄された怪奇現象の家》

 次に紹介するのは《放棄された怪奇現象の家》。夏の4コストの場所札で、憑依している怪異札の枚数によって力が上昇する能力を持ちます。
 手札の適当な怪異札が2点ないし3点の働きをするようになるのは、単純に火力として強力です。4コストの道具札《呪いの藁人形》が与えるダメージが3点であることなどと比較すると、この効果の強さが見えてくるでしょう。手札の怪異札が全部《呪いの藁人形》相当のカードになると考えれば、相手のライフが簡単に吹き飛んでいくのが容易に想像できます。
 また、力が大きくなるので、《獣喰らいの廃旅館》などによる除去をされにくくなるのもGOODです。相手の《雲外鏡》で余分にドローされることがあるので、《放棄された怪奇現象の家》を使う際にはその点にだけは注意が必要です。
 怪異札を憑依させるだけで機能する、夏の中コスト域を支える強力な場所札といえるでしょう。
・《ランタン》

《ランタン》

 続いては、《ランタン》。強力な効果を持ち、そしてなによりイラストがかわいい。《燃ゆる茸》と並ぶ巫カードゲームのヒロイン候補だと勝手に思ってます。遊戯王でいうブラックマジシャンガール、というとスゲーってなる方もいるかもしれません。
 夏の2コストの道具札で、相手の手札を全て手札公開場に置く効果と、相手の手札公開場の中のカード1枚のコスト分のダメージを与える効果がついています。
 まず、2コストで相手の手札を全て公開できるという時点でとても強いです。相手が道具札を持っているかどうかはもちろん、今後数ターンで相手が何をしてくるかを予想して、その対策を立てながら立ち回ることができます。このような情報的有利(カードゲーム用語でよく「情報アドバンテージ」と呼びます。)をうまく活用することができれば、勝利までの道筋を描くことが容易になります。
 また、ダメージ効果については、基本的に相手は手札公開場の中の最小コストを選択してくるので、ゲーム中盤までは実質的には0ダメージのことが多く、たま~に2ダメージぐらい通ると嬉しい、といったようなところです。一方、手札の少なくなってきたゲーム終盤になると、手札に高コストのカードしかないということもよくあり、そのようなタイミングで《ランタン》を打ち込むことができれば、一撃で大ダメージを叩き込むことができます。
 《ランタン》を評価するうえで重要なのは、序盤から終盤まで有効なカードである点です。手札の多い序盤に使うことができれば多くの情報アドバンテージを得ることができる一方、手札の少ない終盤であれば大ダメージを叩き込める可能性があります。序盤、中盤、終盤と隙のない、強力なカードといえるでしょう。
 《ランタン》を使用するうえでのプレイングの面では、序盤に相手が場所札を召喚した直後に使用することが大事です。例えば相手の手札に0コストの場所札が1枚だけあり他のカードは全て1コスト以上であった場合、この0コストの場所札を使用する前に《ランタン》を使用すると相手にはダメージを与えられませんが、0コストの場所札を使用してからであれば残りのカードの中の最小コスト分だけダメージを与えることができます。知っておいて損することはないテクニックなので、覚えておきましょう!
・《異界監禁施設》

《異界監禁施設》

 最後に紹介するのはこちら、《異界監禁施設》。開発者のりょーすけくん氏曰く、「巫カードゲームの最強カード」だそうです。マジでその通り、最強です。
 《異界監禁施設》を召喚するだけで、相手は道具札を使用できず、怪異札を憑依させることもできなくなります。《ランタン》のような小手先のカードから《狐面の神》のような強力なフィニッシャーまで、これ1枚で封じ込めることができます。また、怪異札を使用できない分だけ相手の魂の枚数が溜まりにくくなるので、相手よりも先に高コストの強力なカードを使用できる可能性が高まります。
 場にいるだけで効果を発揮するというのも重要で、攻撃時に効果を発揮するカードが多い巫カードゲームにおいて、召喚するだけで一定の活躍が見込めるという即時性は、強力です。
 力も3と5コストとして十分といえる数値で、《異界監禁施設》を《蘇り藁人形》などで回収して召喚して攻撃し続けるだけでも勝利が狙えます。

環境デッキについて

環境デッキ一覧

 『夏対冬バトルセット』環境には、以下の3つのデッキタイプが存在します。というより、カードプールの都合上、他にデッキが存在しません。

  • 夏冬混合

 以下、各デッキについて簡単にその特徴を紹介します。

 夏デッキの特徴は、なんといっても相手のライフを削るスピードと力強さです。低コストから《病ねずみ》《怨まれた別荘》《蠢く黒い影》のような優秀なダメージソースが存在し、終盤も《狐面の神》《受刑者のアジト》《死を告げる黒蝶》などのフィニッシャーが大打点を叩き込みます。序盤に仕込んでおいて終盤の忘れたころに細かな詰めに貢献できる《発狂人形の家》もいぶし銀の活躍をします。
 夏デッキの弱点は、やはり手札が枯渇しがちなところにあるでしょう。冬や夏冬混合のデッキに長期戦を挑まれると不利になるので、早期決着を目指して1ターンでも早くライフを削り切れるようなプランを立てて臨む必要があります。

 冬デッキの特徴は、夏デッキとは対照的に、相手の攻めをいなして勢力を削ぐことにあります。その方法は《神隠しの廃集落(冬)》《異界監禁施設》によるロック、《血液達磨》《朧車》《豪血の廃病院》による除去、《血を吸ったマフラー》によるカウンター、《野営》による回復など、多岐にわたります。裏を返せば、プレイヤーはこれらの方法の中から相手のデッキや戦略に合わせたものを適宜選択しながら戦っていくことになるので、夏デッキより玄人向けかもしれません。
 冬デッキの弱点は、能動性の乏しさです。除去やカウンターは相手が行動をしてくれなければ機能しません。フィニッシャーも《鬼ヶ淵》のように相手に依存したものになりがちです。いかに相手が自分の思う通りの行動をしてくれるように仕向けて行くかが重要になるでしょう。

夏冬混合

 夏冬混合デッキの特徴は、上記の夏デッキと冬デッキのいいとこどりです。夏デッキの火力と冬デッキの受け性能をバランスよく搭載することで、攻めにも受けにも回る柔軟な立ち回りが可能になります。
 夏冬混合デッキの弱点は、引いたカードの偏りによるプレイ方針の立てにくさです。夏や冬単体のデッキのように毎回同じような勝ち方を目指すのではなく、引いたカードが攻めに寄っているか受けに寄っているかに応じて毎試合違ったゲームプランを構築する必要があります。「勝つためには何が必要で、そのためにどうすればいいのか」ということを、理詰めかつ柔軟に思考することがプレイの鍵となります。

筆者おすすめのデッキ

 こちらが『夏対冬バトルセット』環境の筆者おすすめのデッキとなります。自信作です!そのままコピーするもよし、使ってみていろいろと改造してみるもよしです。かんたんな使い方ガイドも記載しております!
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