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すぎやまこういちさんが亡くなられた日。

2021年9月30日、ドラクエの音楽を筆頭に様々な楽曲を手がけられていた日本の偉大な作曲家のひとり、すぎやまこういちさんが亡くなられた。
正直、いつかこの日が来ることはわかっていた。
わかってはいたけれど。
いざ、その日が来るとやはり辛い。
僕はドラクエのおかげで、人生が広がった。
生きる意味を作ってくれた、と言えるくらいドラクエに影響されて、ここまで来た。僕が心から楽しませてもらっているドラゴンクエストには、いつもすぎやまさんの音楽があった。



すぎやまさんの訃報をみる直前。
僕はいつも通り、自宅で仕事をしていた。
午前中は外で打ち合わせ。昼過ぎには自宅に戻り、デスクワーク。
残りの仕事もあとわずか。2時間ほどで終わらせて、16時あたりには終業するつもりでいた。この日はしばらく仕事が続いていたため、ようやく休みが来る、ということに心を躍らせながら作業に取り組んでいた気がする。
作業中は音楽を聴いていることも多く、この日も例に漏れずゲーム音楽を流しながら楽しく作業をしていた。

この日の選曲は「おおぞらをとぶ」。
言わずと知れたドラクエシリーズでも名曲中の名曲。
ドラクエ3のラーミア、ドラクエ8の神鳥のたましい、ドラクエ11のケトスなどが空を舞い、広大な空を自由に力強く羽ばたくシーンで流れる曲である。
物語の終盤で流れ、その雄大さや今までの冒険の数々、そして最終決戦へ向かうための覚悟が伝わってくるようなそんな素晴らしい楽曲。

仕事のペースも上がり、最終段階。
少し休憩と、軽くTwitterをチェック。
その時、とんでもない記事が僕の目に飛び込んで来た。
すぎやまこういちさんの訃報である。
記事の投稿は10分前。僕はその場で固まった。
心が震えた。それと同時に涙も溢れた。流れる「おおぞらをとぶ」が
僕の心に突き刺さる。Twitterの反応も様々だった。
とりあえず思うがままに、今の気持ちを率直にツイート。
(あまり冷静ではなく、残したくない文章だったので、後にツイ消ししました笑)
気持ちの整理がつかないまま、仕事に戻った。

16時には終わるはずの仕事。気づけば時計の針は17時を指し示していた。



少し経って落ち着いたので、改めてこの文章を書いている。
すぎやまこういちさんの音楽は、僕の人生の至るところで勇気をくれた。
僕にとってのドラゴンクエストという最高の作品を作り上げたのは、間違いなくすぎやまさんの音楽があってこそなのである。
受け入れがたい事実ではあるが、それでもこれまでに与えてくれた感動は褪せることなく心に残り続ける。
そしてこれからも、すぎやまさんの音楽は僕の人生を彩ってくれるだろう。


すぎやまこういちさん、本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。






PS.しばらくショックでドラクエプレイできそうにないです!

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