今、大学1年生の私

大学1年生の春。2020年の春。私は、念願の大学生になりました。というのも、小学校時代に知り合いのお姉さんたちの大学に向けて勉強している姿や華々しい大学生活を見て〝大学生〟という存在そのものに強烈な憧れを抱いており将来の夢は大学生になることと言っても過言ではありませんでした。

皆さんご存知の通り、今年は新型コロナウイルスの影響で経済や教育など世界中で様々な問題が発生し、新たに世界の状況が浮き彫りになりました。そんな、いわゆる「コロナ禍」の時代に不幸にも大学生になってしまったのです。

憧れのキャンパスライフ.....恋人とのクリスマスデート.....友人とのパーリーナイト.....エトセトラエトセトラ.....

そもそも大学の講義自体、とても楽しみにしていたのに前学期においてはその全てがオンライン授業になりました。現在は後学期ですが依然としてオンラインと対面はよく言って半々.....もう少しシビアに判定すれば6.5:3.5と言ったところでしょうか。

簡単に言うと、憧れの大学生活は全て1年目にしておじゃんになってしまったわけです。

友好的なタイプではないし友人はひとりもいない大学で、前学期はほとんどの人と顔も合わせたことがないという始末でした。面白いことに、後期はTwitterで存在だけは既に知っていて、アカウント名でお互いが誰か認識し合うという、オフ会みたいな状態です。

だからといって、別に今の大学生活に対して思うところがあるのかどうかと言われたら実はそんなにないんですよね。前期は、思っていた大学生活とのギャップや課題の多さに気を病んで死のうとすら思った日もありました。しかし、後期になるとさすがに対面も増えた上に教授陣や夏休み期間中の政府ないし県等の働きにより随分楽になった気がします。(課題が多いことに変わりはありませんが笑)

...とまぁ、そんなコロナ禍の大学生活でいよいよ2年生になってしまうわけです。信じられませんよね。色々な配信やテレビ番組を見ていても、「今年は特に早かった。本当に無意味な1年だった。」という趣旨の振り返りが目立つように思います。それを見てこう思うわけです。「ただひたすら毎日泣きながら課題をこなして、やりたい大学生活の半分すらできていない、私たちのやりきれないこの気持ちはどこにぶつければいいんや!」と。

仕方がないことだとは分かっていますが、こうしていざ年末ということを実感すると、やりきれない思いがどんどん強くなっていきます。

前期はオンラインで、ほとんどの授業課題をしっかり提出し高評価を頂きましたが、後期はおそらくそうはいかないだろうなという確固たる予感があります。そもそも、前期でかなり燃料切れを起こしてしまい後期は既に前期の2倍くらい授業を欠席したり寝坊したり提出しなかった課題も沢山あります。言い訳にしかなりませんが、前期の課題の多さや時間に追われるストレスでどうにも精神的に摩耗してしまい、それが回復しないまま後期を迎えてしまいました。夏休み中、思い切ってバイトをもう少し休むべきだったなぁ。そして大学生にもなって、コロナで出来なかった分の補填という名目の夏休み課題を出されたのも気持ち的に痛かったですね笑 

つらつら愚痴を書いてきましたが、これから冬休みを迎え心配なのはそれ以降の授業について。成績云々ももちろんそうですが、来年度に本年度分の補填はされるのかどうか...だとか、オンラインばかりだった今年度から対面主体の来年度に私たちの体がついていけるのか...だとか、そういった不安は尽きません。新1年生が入学してきても、ハッキリ言ってキャンパスの地図すらまともに分からない(重度の方向音痴でもある)私に、なにか教えられることがあるとも思えません。教授の顔は見たことない人ばかりだし、名前も分からない同級生が未だにごまんといて、実践的な授業は何ひとつとして行えていない、言わば今の高校3年生と大して変わりない私たちは来年にはもう2年生にならなければならない。だいたい、入学式すらしていませんし。新品のスーツは購入時の試着以降1度も袖を通していません。

そういった、上の世代と私たちとの間にある明らかな1年間の大学生活の空白をどのように補填してくれるのか。心の穴はどう埋めてくれるのか。授業方法の工夫とかいいから、とにかくその辺のケアを一刻も早く決定して安心させてくれよ...とそう思うのです。

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