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雑記、どうにかなるといいな

 江戸川に行きたいとずっと思っているのだけれど、実現していない。江戸川はとても楽しい場所で、ハゼが釣れたりホンビノス貝が大漁だったりするし、僕の家から地下鉄に乗れば1時間とかからず辿り着く場所にあるのだけれど。でも、ハゼを釣ろうとか貝を取ろうとかシーバスでも狙ってルアー投げてみるか、みたいなことを考えているうちに足が動かなくなる。ここのところそんな日々がずっと繰り返している。

 いつでもちょっとだけ楽しいこと、うまく表現する言葉が思いつけないのだけれど、そういうものがもっとたくさん必要な気がする。適切な感じにめんどくさくて、それでもやればとても楽しくて達成感があること。僕にとってそれは例えばサウナだったんだろうと思うのだけれど、最寄りのサウナのある銭湯は閉店してしまった。それ以来、僕はうまくサウナとの距離感を取り戻せずにいる。ぐずぐず煮詰まってるくらいならサウナでも行って来い、その通りなのだけれど。馴染みになっていた銭湯の気安さが失われてしまったのは思ったよりだいぶシリアスな問題なのかもしれない。

 ハゼ釣りは不思議な味わいのある釣りだ。もちろん一日で千なんて数を釣りあげる大名人もいるけれど、ハゼを釣りに川辺に来る人たちはおおよそのところたくさんの釣果なんて求めてはいない。晩御飯の天ぷらが一品増えるくらい釣れたらうれしい釣り、そういうのは素敵な感じがする。桟橋から1メートルほどしかないのべ竿を伸ばして、針が一つとオモリが一つだけの仕掛けでハゼを狙う。ぴくぴくと竿先を引き込むアタリのどのタイミングで反応するべきなのか、様々なアイディアが生まれては結果に裏切られ続けていく。

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発達障害ライフハックのような実用文章ではなく、僕がライフワークとして書きたい散文、あるいは詩に寄っていくような文章を書いております。いろいろあって、「善い文章」を目指して書くようになりました。ご興味ありましたら是非。

玉雑記

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