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やり過ぎること、何故料理が好きなのか、田舎者の教養コンプレックス

 「なんで発達障害者なのに料理が出来るの?」とツイッターで尋ねられて、ふと考え込んだ。僕はわりと「なんとなく」とか「星の巡りで」みたいな物事の説明が好きなので、考え込むということは完全に近い説明がつきそうな予感があるということだ。

 まず、僕は食べることが大好きだ。エピクロスが言ってた方ではなく(もちろんそっちも好きではあるけれど…)、誤用の方で快楽主義者であると言える。

 これは年を重ねて気づいた重大な発見なのだけれど、気持ちいいことを手に入れるにはおおよその場合努力が必要だ。「コスト」と言い換えることは出来ない。どれだけの大金を投じたところで、自分の身の丈にあったお金はその程度のお金でしかない。月収10万の男が絞り出す2万円は「努力」だけれど、年収2億の男が放り出す100万はそうではない。快楽にはどうやら「努力」が重要な要素であるらしいと30代にして僕は気づいたのだ。大変お恥ずかしい。

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発達障害ライフハックのような実用文章ではなく、僕がライフワークとして書きたい散文、あるいは詩に寄っていくような文章を書いております。いろいろあって、「善い文章」を目指して書くようになりました。ご興味ありましたら是非。

玉雑記

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