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料理の楽しさについて、手を動かすこと

 ウツボダシ100パーセントラーメン。そんなものを今年は作ってみた。動物性の素材はウツボだけ、というチャレンジレシピだ。そのうち記事にして公開しようと思っているのだけれど、ご存知の通り次から次へとひどい出来事がやってきて、未だ記事には出来ずにいる。干したウツボと生のウツボを組み合わせてダシにして、ウツボのつみれとパリっと炙った皮(ウツボのいちばん美味しい部分だ)を乗せて、付け合わせはウツボダシを含ませたタケノコにクレソン。このつくねがクリーンヒットで、ウツボの身は上手に骨さえ抜いてやればやはりうまい。このレシピ記事は、いろんなことに一段落がついたら楽しい気分で書きたい。料理の記事をしんどい気持ちで書くのは、あまり良いことではない気がする。

 むかしから料理が好きだった。一生の仕事にしたいと思ったこともあったくらいには。でも、実際に商売としてみたら、そこにあったのは本当に厳しい現実で、それは僕の実力が足りなかったというだけのことなのだけれど、そういう現実を受け入れるのはやはりしんどいもので。僕がカラスミを作ったりウツボをさばいたり、とにかく「難しい」ことをやりたがるのは、なんとかこのコンプレックスを埋め立てようとしているんだろう。やればできる、そういう確信が欲しい。さもなければ何も出来なくなってしまう。

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発達障害ライフハックのような実用文章ではなく、僕がライフワークとして書きたい散文、あるいは詩に寄っていくような文章を書いております。いろいろあって、「善い文章」を目指して書くようになりました。ご興味ありましたら是非。

玉雑記

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