![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/117652975/rectangle_large_type_2_049c86c3dc22fdb793d50596f762e92c.jpeg?width=800)
イカとサンマと貧乏暮らし
「またサンマかよ」
「1匹90円で塩振って焼くだけで美味いんだぞ、文句言わず食えよ」
「せめて大根おろしないの?」
「大根は高かったんだ、醤油かけて食え」
20年くらい前の札幌で、こんな会話を随分した覚えがある。あの頃サンマとスルメイカはものすごく安くて、我々の食卓はサンマとイカと豚の切り落とし肉で回っていた時期があった。今となっては「めちゃめちゃ贅沢な食生活」なのだけれど、当時は一番安く美味しいものを食べようと思ったらそんな感じになったのだ。当時ルームシェアをやっていた僕らは貧乏なくせに結構食い物にうるさくて、いつも安くて美味しいものを探していた。あまり楽しみのない生活をしていたから、これはもう死活問題だった気がする。
![](https://assets.st-note.com/img/1696084193154-ZJOh89oyhU.jpg?width=800)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?