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悪趣味について、障害者早押しクイズ、それでもまだ描く。
先日、インターネットで人間がひどく怒られていた。まぁ、インターネットは人間をひどく怒る装置みたいなものだから、いつだって誰かしらははちゃめちゃに怒られているものだけれど。「悪趣味な表現」みたいなものがまとめて怒られているのは、ちょっと困ったことだと思った。
もちろん、僕だって「子どもの頃、クラスメートをぐちゃぐちゃにイジメた」みたいな文章を書いた人を擁護する気はない。それが事実であったら犯罪行為だし、虚実であったとしても到底すぐれた作品とは言えない。かといって、いわゆる「悪趣味」な主題を描くことが即座にコンプライアンス違反と判断されるような社会は、とても困ったことになる。僕が描く題材だって、一つ一つ挙げていけば多くが「悪趣味」なものと言えてしまうからだ。
精神疾患、障害、薬物、貧困、治安の悪い地元、精神病院…そういうものをたくさん書いてきた。僕は経験からしか書けない人間だから、こうした主題から逃げることができない。僕はそれを描きたいし、書くことをやめられない。逃げられないものからは、逃げられない。真向、行くしかない。
だから、この作品を書いた。「悪趣味」な表現がめちゃめちゃにバッシングされている最中だったのでとても怖かったけれど、あの時にやらなければ意味がないと思った。
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