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高校の生徒集会でやらかしたことがまさかに

私のどうでもいい高校時代の生徒会集会でのできごと。どうでもいいなら話すことも記事にする必要もないのですが、突然思い出してたら妙に頭から離れない。せめてnoteに書き留めてみようと思いたった。( 一一)

あれは全校生徒が集まった生徒会集会だった

それは高校時代のこと思っている。もしかして中学校の生徒集会みたいなたわいもない、ちょっと頭に残るスナップ写真のような思いでと入れ違いかもしれない。それもそのはず50代も後半ともなれば子供の頃の思い出も記憶はグチャグチャ、現実はどうだったかなんてわかりもせずだいたいどこかですれ違っていることもある。でもそれはまちがいなく高校時代全校生徒が集まった生徒会の集会であった。

空が高い気持ちのいい晴天の、なぜか高校校庭のグラウンドだった。

事件勃発!

当時の生徒会長はたしか女性だった。成績優秀でどこかのクラスの小さな女性だったように記憶している。好きなタイプではなかったから名前はもちろん顔も今となったらまったく覚えていない。そのうち、その生徒会長から生徒集会のその場で全生徒に向けてあるアンケート調査が始まった。前に並んで座る全校生徒に質問を問いかけに挙手で意見を確認するという場面だった。

その時、私は自分のクラスのメンバーが並んで座る後ろの方に立っていたので生徒会の教室代表的係だったように思う。そのうちにある生徒会長の問いかけに我が教室のメンバーがあんまり反応がなかったので、「意思表示の手はあげてよ!」と、それなりに言ったみた記憶がある。(笑) 

というのも、この時ちょっとした事件が勃発したから覚えているのです。

私のなにげない発言に隣のクラスのまじめそうなヤツが真顔でムキになり、生徒会メンバーが「挙手を強要している!」と、私の方を指さして叫んでいた。彼は小柄だったがやけに顔が大きく髪の毛が長かったように覚えているが名前は憶えていないし話をしたこともなかった。

「マジになに言ってんの!?」とその時の私、これが後に大問題に!

異議あり!

視線は、並ぶ生徒の前におかれた生徒会メンバーの席に集まり私もその席の片隅にいた。挙手によって分かったことの結果報告をしていた時。並ぶ生徒の中のひとりが「異議あり!」と突然大声を張り上げた。そうその声は、私に指をさして指摘したとなりクラスの私にとっては面倒なヤツだった。要するにアンケートの求める挙手を強要して誘導したという指摘だった。もちろん生徒会の役員メンバーは初耳で対応に困ったところ、生徒からは一斉にブーイングと大騒ぎに。

「ヤバイ!原因は自分じゃん!」と、ビビった。

壇上に向かう私

ブーイングの嵐はようするに、意見を強要しようとした生徒会メンバーの一員であるこの私の発言と行動に対して問題指摘であり、「あやまれ!」と妙に真剣で盛り上がっちゃっていたのでこちらとしては困ってしまった島倉千代子さん状態。それでも収集がつきそうもなく生徒会長や副会長も対応に困惑していたから正直に、「それは私です!」と手をあげちゃったのです。

やばいと思いつつ、私はしかたがなく壇上に。(笑)

逃れようのない視線!

冷静に考えてみても指摘された問題の原因はまぎれもなく私であった。だから全校生徒の注がれる疑惑の目の前に私は立つこととなった。もちろんそんなの嫌だけどこの際逃れる理由はなかった。仕方なくマイクを手にして壇上に上がった。人前で話すことなどなかった自分。でもとっても冷静であったように思う。

それが今でもとっても不思議。

壇上に立った。マイクを持って自分に言い聞かせるつもりで、「私の振る舞いが、誤解を与え、不信に思われた人がいたのでしたら、お詫びします。私は挙手、つまり、自分の意見を表現せずに、聞き流すことはどうかと思い、それぞれの意見を、挙手で表現して欲しい、という意味で手をあげてと発言をしました。ご理解いただけたら、うれしく思います」と。そして、それなりに丁寧に深く静かに頭を下げた。

グランドは一瞬「シーン」となった。

記憶にはいい風に

どういうわけか私のつたないお詫びと自分自身のそれなりの真意を、なぜか平気でお伝えしたその後、一瞬会場はシーンとはなったがやがて同じ生徒の多くが急に手をあげて別の質疑、意見と、その生徒集会は大盛り上がりとなった。結果的に、私のお詫び発言が生徒みなの発言機会のトリガーになった。そういう風に記憶に叩き込む自分。実際は全然違うかもしれないが、私は自分にいいようにそう記憶しちゃっていた。

後におかしなことが…。

政治家になれるよ!

科学、いや化学の先生は小田先生もしくは小野田先生だったか。担任の先生ではありませんでしたが、小柄でいつも朗らかな雰囲気で尊敬をしていた。驚くことにその小田先生だったか小野田先生、いや小川先生だったかに後日よびとめられて、生徒集会のちょっとした事件をふまえて「君は政治家になれるよ!」とマジ顔で言われた。

先生に褒めてもらった記憶はこれだけ。( *´艸`)

中学1年にさかのぼる

それも全校集会で校庭に全生徒が集まっての出来事。生徒会の会長が自分が所属するバレー部のキャプテンだったと記憶している。そのキャプテンが全校生徒の前で生徒会長としてある発言をした際、マイクの音量が小さかった。3年生のちょっとヤンキー風の生徒が「聞こえねぇ~」と大きな声でせせら笑った。

その時のキャプテン生徒会長。

キャプテンは後輩にやさしかった、私にも。笑うこともなく怒ることもなく、いつも寡黙で同じ顔であったが兄貴のように頼っていた。その兄貴が逆境に立っている。

どうするのだろう兄貴!

一瞬間があいた後、兄貴は壇上に階段を使わずヒョイと華麗に飛び乗った。そして、「失礼しました、もう一度言います」と。なんとマイクをよけてグランドに響くような応援団のごとき声で、言うべきことを言ったのでした。言い終えると真っすぐ立ち静かに頭を下げて階段を使って壇上から降りた。グランドは静まり返った。

あの兄貴のようになろうと思った瞬間だった。

高校時代のちょっとした全校生徒の集会で起きたハプニングで私は、中学であこがれた先輩の兄貴を無意識に思い出していたのかもしれない。平時と何も変わらぬ態度と姿勢を知らぬ間に真似したのかも知れない。今思うとそれは、とっても有意義な思いの瞬間であったようによみがえる。

あの先輩、兄貴は今頃どうしてるんだろう!? 

暴力は言葉でも

コロナ禍の混乱の中、世界を見渡せば暴力が頻繁に起きている様子をニュースで見かけると、さすがにそれはいけないと思えてならない。人は言葉と態度で示すことができる。暴力の前にやるべきことがあるはずと自分に言い聞かせ。その言葉をいろいろで、別の意味で悩ましい。人をけなすことも、SNSでは言葉で人をあやめてしまうなんて事件も。

やっぱり、男は黙ってサッポロビールかな。(笑)














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