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カウンセリング、クライアントが前向きになる転換点

10年も前になりまさすが"産業カウンセラー"の資格を取得したことがありました。(継続はしてませんが…。)そんな中、職場の悩みを抱くクライアントをカウンセリングさせていただいたことがありました。そうしたカウンセリングの実践の中、クライアントが前向きになる"転換点"があることを実感しました。

その転換点についてご紹介します。

産業カウンセラーとは

産業カウンセラーは、ようするに職場でカウンセリングを行うカウンセラーのことになります。働く人たちが抱える問題を自らの手で解決できるように援助することを主な業務となります。環境の変化などで年々要請が増えていると聞きます。私自身、産業カウンセラーを学びはじめたころとても驚いたことがありました。

カウンセラーって何もしないじゃん!?

なにもしないわけじゃぁないんですが、一見するとただクライアントのお話を聴いているだけのように見えて不思議でならなかったのです。それもそのはず、悩む人に的確な回答を提示して説得そして納得させるのがカウンセラーだと思っていたのですから。

カウンセラーはクライアントの伴走者であるという意味が、なかなかりかいできなかったことをよく覚えています。

人は自分の言葉でしか変わらない

たしかそういうフレーズがあったかなと思いだします。人に相談して人の意見を聴いても人は自分を変えようとしないということ。悩みの解決をカウンセラーが行うのではなく、クライアント自信が自分の言葉で解決に向かうそのプロセスをお話を聴くことでお手伝いをするにすぎない。

クライアントの悩みは自身で話したり書いたりと心や頭の中から外に出してあげなきゃ悩みの解決につながらないってわけ。

産業カウンセラーの研修を受けている時期に、ある名だたるカウンセラーのカウンセリングの場面をビデオで観る機会があった時にもとても驚いたことがありました。たしか20分か30分のビデオでしたが、その名だたるカウンセラーは本当に何もしていなかったということ。傾聴している様子もなく、ただクライアントがぼそぼそと話しているだけのように映って「これがカウンセリング!?」なんて思ったことをよく覚えてます。

とっても不思議な感覚でした。

実際にカウンセリングを依頼されて

それでも実際に産業カウンセラーの資格を取得して、クライアントのお話を聴く機会が幾度がありました。やってみてなるほどと思ったことがひとつだけありました。クライアントが過去を振り返りはじめると何かに気づく"転換点"があるんだと。

クライアントが突然「わたしって中学生のころからそうだったの!?」なんて言い出す。

私、「中学生のころからそうだったんだね」なんて返すこの瞬間。

逆に言うと、過去を振り返らないと前に進まないということ。あくまで私が体験して理解したことなので、すべてがそうだというわけではないのですが、間違いなくそれがよいきっかけのひとつだとういうことは実感としてあります。心を開き始めた瞬間とも言うのでしょうか!?

映画や小説だって主人公が過去の旅をしてポジティブに変わっていく物語ってありますもんね。(・。・)

過去を振り返りだした後は、「いつまでクヨクヨしていてもよくないですよね」なんて口にしだす。「うん、うん」と返しては繰り返していくうちに、「なんだかお腹すいてきちゃった」なんて顔つきがちょっと明るくなる瞬間。

案外、人ってわかりやすいのかも。

実はあの"エンディングノート"もそう

もう「終活」だの「朝活」だの「婚活」と耳に慣れてきました。終活でよく使われるのが"エンディングノート"。自分の生い立ちや現在のことなどノートに整理しては、自分の最後についても家族に届くようにと自分の想いや考えを綴るノート。

書き方に決まりがあるわけではないのですが、これもやっぱり過去にさかのぼることからはじめるといいようです。

過去を振り返りながらエンディングノートを書いているうちに、いろいろと発見や気づきが生まれる瞬間。ここを通るとこの先こうしようとか、こんなことやってみようなんて感じで前向きなことを考えられるようになってくる。これもひとつ自分で行うちょっとしたカウンセリングなんだなぁと思うわけです。

悩みの解決策は自身の心の中にある

女性が相談を打ち明ける時はすでに解決策を持っているなんて話を前回でしたか、このnoteで書いたはず。これを間に受けてあぁでもないこうでもないと言い出すまったく分かっていない男ども。(笑)

それはそうと、最近やけに昔の失敗した自分を思い出すことがあります。

一瞬思い出してはすぐに打ち消そうとする自分がそこにいるのも実感してます。「どうせ俺は・・・」とか、「穴があったら隠れたい・・・」とか、けっこうネガティブになっちゃう。どなたかにカウンセリングでもしてもらいましょうか!? 一緒に私の過去を振り返る旅に…。( *´艸`)



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