【読書感想】実力も運のうち
マイケル・サンデルの「実力も運のうち」を読んだ。
本書は、メリトクラシーと、それに付随する知的職業階級(インテリ・エリートされる人)の傲慢に対する批判の本だ。
そもそもメリトクラシーとは何なのか。日本語では能力主義と訳され、本書の解説では能力主義というより功績主義と書かれている。個人的には努力信仰、つまり「私が成功したのは努力したからであり、成功してないのは努力が足りないから」だという考えがメリトクラシーの本質を表していると思う。
人生は個人の努力で決まるわけではなく、