10行日記:詰め替えが好き。
起床後に顔を洗おうと洗顔料のポンプを押したら、ぶしゅっ! と一回空振りした。
「おっ、もう無いな」と、ちょっとワクワクする。
詰め替え、という作業がわけもなく好きだ。
シャンプーやコンディショナー、洗濯洗剤や柔軟剤の詰め替えも同様に好き。
インスタントコーヒーの、あの独特の詰め替えは特に好ましい。
詰め替え用容器のてっぺんの薄いフィルムを瓶の口に充てがって、ぐっ、と押し込むと、ざららっ、と新しい粉が一挙に落ちていくあの音。好き。
そもそも、詰め替え用のシャンプーなり洗剤なりを買ってくる、という行為も割と好きだ。いそいそと買っちゃう。常に一つ多めに備えている。
これはなんなのだろう。
満タンだったものを使い切る。その次のために備えておく。
自分の生活が見えて小気味よく、大袈裟に言えば生きている証、ということなのかなあ。
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