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思考や行動よりも、まずは前提から

現実を変えたいなら、思考や行動よりも前提を変えた方が早い。

前提とは、
・これまでの人生経験の中で得た知見
・身近な人間関係
・一般常識
・関わってきたコミュニティ(家族、地域、学校、職場など)内のルールや価値観
から作られるもの。

前提が現実を変える上での障害になる

例えば「政治家になりたい」という願望があったとしよう。

身の回りに政治家がいない状態で生活している人にとっては、政治家になる方法も分からなければ、なるイメージもあまり持てなかったりする。すると、前提が「政治家になるのは夢だ。難しいことだ。」となっていく。

対して、親や親戚が政治家であれば、政治家の働きぶりも身近で見ているし、政治家のなり方もよく分かる。すると、前提が「政治家は身近な職業。私もきっとなれる。」となっていく。

政治家になりたいという話を例にしてみたが、全てにおいてこれはそうだと思う。

「難しい」という前提があればその物事は難しくなる。
「やりたくない」という前提があればその物事はめんどくさくなる。
「自分にはできない」という前提があれば、その物事は実現しにくくなる。

このような前提が自分に制限をかけてしまうのだ。

現実を困難にする前提がある状態で、何かを学んだり、考えたり、行動してもなかなか現実は変わらない。なので、現実を変えたいと思うなら、まずはその変えたい現実に対する前提を見直した方がいい。

例えば、お金を稼ぎたいと考えるなら、「お金を稼ぐのは難しい」という前提が入っていないか。プライベートの時間をゆっくり過ごしたいと考えるなら、「いつも忙しくて時間がない」という前提が入ってないか。

具体的な行動や計画の前に、前提を見直すこと

とは言え、前提とはなかなか自分で気づけないもの。

ゴムパッキンの奥に染み込んだカビキラーでも取れない黒カビや、換気扇の奥に染み付いたしつこい油汚れのように、これまでの日常の中でじわじわと積み重なって作られているもので、普通に過ごしている時は感じることがないものだから。

前提に気づく最初の一歩は、年に1度の大掃除のときのように、普段は見ていないところや掃除しないところを確認することだ。普段見ない自分の心の内側や、積み重ねてきた経験から生まれた思い込みを見ていくことで前提が見えてくる。物事が思うように運ばない時ほど、前提をしっかり見つめてみた方がいい。

ちなみに、前提が見えたところですぐに変えられるかというとそうとも言い切れない。長年こびりついた汚れみたいなものなので、前提を変える専門家にお願いするのが一番早い手だと思う。僕も現実を困難にする前提があることに気づいたときはプロにお願いして、前提を変えたり消したりするサポートをしてもらっている。

慣れてくれば、現実を困難にする前提があると気づいた時点で前提を変えられるレベルに到達する人もいるらしい。(僕はまだこの領域ではないので、あくまでも”らしい”と書いておく)

何かを学んだりがむしゃらに行動してるのに、現実がついてこない方は前提を見直すことも視野に入れてみてはいかがだろうか。

P.S.
自分自身の深いところにある前提に気づき、思いっきりひっくり返していく企画を用意しました。こちらからご覧ください。


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