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ドラフト2021 各球団の感想②

今回は各球団のドラフト感想2回目です。
ここにメモしておくことで、来年度以降のシミュレーションにも活かせそうな気がします。

※年齢は、今シーズン年度末のものです

讀賣ジャイアンツ

× 隅田知一郎
①翁田大勢-- 投 関西国際大 181/90 右右 22 
②山田龍聖-- 投 JR東日本 182/80 左左 21
③赤星優志-- 投 日本大---- 175/80 右右 22 
④石田隼都-- 投 東海大相模 183/73 左左 18 
⑤岡田悠希-- 中 法政大---- 182/83 右左 22 
⑥代木大和-- 投 明徳義塾-- 185/81 左左 18 
⑦花田侑樹-- 投 広島新庄-- 182/75 右右 18 
ー育成ー
①鈴木大和-- 中 北海学園大 173/72 右右 22 
②高田龍聖-- 投 石川ミリオ 175/75 右右 19 
③亀田啓太-- 捕 東海大---- 183/88 右右 22
④笹原操希-- 中 上田西---- 178/75 右右 18 
⑤鴨打瑛二-- 投 創成館---- 195/85 左左 18 
⑥菊地大稀-- 投 桐蔭横浜大 186/90 右左 22 
⑦京本眞---- 投 明豊------ 189/77 右右 18 
⑧富田龍---- 投 四国学院大 177/77 左左 22 
⑨川嵜陽仁-- 投 誉-------- 178/80 右右 18 
⑩大津稜也-- 捕 北海------ 172/66 右右 18 

翁田投手を外れ1位で単独指名。素人目ですが、2位山田投手とともに先発では少し時間が必要かなというタイプに見えます。長い目で見てあげないと、先輩たちのようにポテンシャルを発揮しきれないまま数年が過ぎていく可能性があります。しかし、翁田投手のストレートは勢いがすごいですね。現状では澤村投手のようなリリーフのイメージですが、ハマれば大エースになりそうです。コンディションには気をつけてほしいですね。むしろ、3位の赤星投手の方が完成度が高い気がします。最近180cm未満の大卒先発右腕は苦戦が続いていますが、打破できるかに注目です。
一方で、石田・代木・花田と中位〜下位で指名した高卒3投手は順調に身体づくりが進めば主力に育つような気がしています。代木選手は3人の中では身体ができているので、早めに試されて野手転向の目もあると思います。岡田選手はあまり目立ちませんが個人的にはリストに入れていた選手で、全体的にプロ仕様の力強さが出てくれば主力に食い込んでくると思います。
育成で10人。鈴木選手のスピード、左腕富田投手のストレートには見るものありです。笹原選手もスピードに加え力強さがあり、好きなタイプのセンターです。京本選手も大型ながらな身体の動きがスムーズで、将来が楽しみな右腕です。
全体的には、前報道のように"即戦力"というよりも、少し時間はかかりそうだけど良い選手をたくさん集めた印象で、最近のジャイアンツのドラフトはこの感じが続いている気がします。なかなかクジが当たらず苦しいですね。なんとなく今のチームの流れや雰囲気的に今年は高校BIG3にいった方が良かったような気はしましたが、個人的には好みの選手が多く指名されて、良いなぁと思いました。

東北楽天ゴールデンイーグルス
①吉野創士-- 中 昌平------ 186/80 右右 18
②安田悠馬-- 捕 愛知大---- 185/105 右左 22 
③前田銀治-- 右 三島南---- 181/96 右右 18 
④秦勝利---- 投 神村学園-- 173/82 左右 18 
⑤松井友飛-- 投 金沢学院大 189/85 右右 22 
⑥西垣雅也-- 投 早稲田大-- 184/86 右左 22 
⑦吉川雄大-- 投 JFE西-- 167/81 右右 25
 ー育成ー
①宮森智志-- 投 高知ファイ 193/97 右右 23 
②柳澤大空-- 右 日大藤沢-- 181/78 右右 18 
③大河原翔-- 左 東海大山形 183/95 右右 18

驚き、楽しませてもらいました。吉野選手の1位は少し頭にありましたが、そこからの2位安田選手、3位前田選手にはかなり驚きました。2人とも4位ぐらい〜かなと思っていました。吉野選手と前田選手は"強肩強打俊足"と特徴は似ているのですがプレースタイルが異なり、前者は"高いセンス"、後者は"がむしゃら"というイメージです。お互いに刺激し合って成長してほしいですね。ともに大成したら凄いことになりそうです。安田選手はドラフト前に急に評価を上げた、一昔前なら隠し玉と言われていそうなタイプに見えます。圧倒的なパワーという特徴はありますが全国的な経験はなく、2位は想像していませんでした。
泰投手・松井投手は指名順位にはあまり違和感はありませんがこの上位3人に続いてなので、投手でもまだそう来るか!と思いました。秦投手は、荒削りな野生型ポテンシャル左腕でプロでの育成が楽しみです。松井投手は、大舞台の経験が少なく未知数な部分が多いですが、サイズの割に意外とまとまりがあるので早く出てるくるかもです。
むしろ、6位の西垣投手の方がある程度の実績があり、早くに試されることになりそうですね。かなり変化球中心というある意味変則型投手ですので、プロの世界でどういう結果を残すのか、かなり注目しています。
吉川投手にも驚きました。高大社と名門を渡り歩いているものの大学以降の実績は少なく、解禁2年目の小柄な25歳右腕ということで全くのノーマークでした。太田光捕手と広陵高校時代にバッテリーを組んでいたことが僅かに繋がりますね。中継になると思いますが、楽天の下位指名社会人中継投手は活躍することが多いので楽しみです。
育成の3選手までポテンシャル型をこれでもかと指名しましたね。
かなりの独自路線でしたね。安心感のある指名ではなく、ワクワクドキドキさせてくれる指名が続き、一ドラフトファンとして楽しませてもらいました。このドラフトで指名された選手たちがプロの世界でどこまで暴れてくれるか楽しみです。

阪神タイガース
× 小園健太-- 
①森木大智-- 投 高知------ 184/87 右右 18
②鈴木勇斗-- 投 創価大---- 173/84 左左 22
③桐敷拓馬-- 投 新潟医福大 177/80 左左 22
④前川右京-- 左 智辯学園-- 177/81 左左 18
⑤岡留英隆-- 投 亜細亜大-- 181/77 右右 22 
⑥豊田寛---- 左 日立製作所 177/83 右右 24 
⑦中川勇人-- 捕 京都国際-- 170/70 右右 18 
ー育成ー
①伊藤稜---- 投 中京学院大 178/86 左左 22 

個別に感想をアップしていますので短めに。
こちらも狙いが明確な指名になりました。上位3人が投手であること、二遊間の指名がないことは阪神ドラフトでは珍しいですが、高校生のエース候補とスラッガー候補。選手層の薄い左腕先発候補と左右の中継ぎ候補。現状に不安のある右打ち外野手には、大卒社会人の選手。将来に不安のある捕手には高校生。と理にかなった指名になっています。ここ数年のタイガースのドラフトは気を衒わず、とても安定している印象を受けます。スカウト陣の眼力のみならず、なぜか良い選手が残っている流れも感じますので、他球団と指名ポイントがいい感じでズレているのかもしれません。そこを逃さず上手く指名できている印象です。今年でいうと、桐敷投手・前川選手・岡留投手なんかは、よく残っていてくれたなと思いました。

千葉ロッテマリーンズ
①松川虎生-- 捕 市和歌山-- 178/100 右右 18 
②池田来翔-- ニ 国士舘大-- 180/85 右右 22
③廣畑敦也-- 投 三菱倉敷-- 177/75 右右 24
④秋山正雲-- 投 二松学大附 171/77 左左 18 
⑤八木玲於-- 投 Honda鈴鹿 177/85 右右 24 
ー育成ー
①田中楓基-- 投 旭川実業-- 180/78 右右 18 
②速水将大-- 遊 富山サンダ 174/67 右右 21 
③長島田輝斗 投 立花学園-- 180/85 右右 18 
④村山亮介-- 捕 幕張総合-- 186/108 右右 18 

松川捕手1位は吉野選手(→楽天1位)同様、頭の片隅にはあったのですが、ロッテが1位でいくとは思いませんでした。上で書いていることと矛盾しますが、ここ数年間、タイガースとマリーンズは指名ポイントが若干重なっているような印象を受けています。この2チームの上位3人が逆であっても、個人的にはあまり違和感がありません。今年の編成における戦略上の違いのように感じています。松川選手は右打のスラッガー捕手。池田選手は強打の右打二塁手ということで、タイガースが3位までに指名していても驚きはないです。"ロッテは左腕がほしい"というイメージの中、豊作と言われた今年に上位で野手2人という指名には、球団の方針と戦略を感じました。
廣畑投手・八木投手の指名は、今の中継ぎ陣に早急に力を加えたいという意図が見えますね。廣畑投手が3位に残っていたことは想定外の嬉しい事態だったのではないでしょうか。また、秋山投手は小柄ですが力強さがあり、早めに出て来れそうなタイプの左腕です。宮城投手(オリックス)とまでは言いませんが、近い将来チームの戦力になっていそうな好投手ですね。
育成では、田中投手・長島田投手とロッテの好きそうなまとまりあるタイプの高校生右腕を指名。スピードタイプの速水選手で二遊間も抑え、幕張のアジャ二世こと村山選手も楽しみですね。
松川選手の1位指名が話題ですが、2位以降も含めて、高校BIG3と大社左腕が注目されている隙をついて手堅くチームの穴を塞ぎにきた印象です。今いる選手を信頼しているのが見て取れました。来年以降は、また今年とは違ったドラフト戦略で挑んでくるように思います。

東京ヤクルトスワローズ
× 隅田知一郎
①山下輝---- 投 法政大---- 188/95 左左 22
②丸山和耶-- 中 明治大---- 171/72 左左 22 
③柴田大地-- 投 日本通運-- 180/90 右右 24 
④小森航太郎 遊 宇部工業-- 172/83 右右 18 
⑤竹山日向-- 投 享栄------ 182/84 右右 18 
ー育成ー
①岩田幸宏-- 中 信濃グラン 175/75 左左 24 

隅田投手を外してしまいましたが、大社左腕を1位、2位で俊足外野手とプラン通りに進められたのではないでしょうか。指名された3投手ともにポテンシャル型かつコンディションに不安がありますが、今年は高津監督の元、離脱者少なく好調を維持していますので心配しすぎずにいこう!ということでしょうか。特に、柴田投手・竹山投手はいきなり出てくるかもしれないし、かなり時間がかかるかもしれない。いつ本格化するか読みにくい投手たちですのである意味楽しみです。
丸山選手はスピード型ですが、今年になって引っ張る打球が増えて力強さが増し、とても楽しみな選手です。個人的には、例えば近本選手が32〜34歳とかであれば指名してほしかった選手です。小森選手は打席数は少ないのですが、夏の甲子園予選で11打数10安打、打率9割超えととんでもない数字を叩き出した右打ちのショートストップ。長岡選手・武岡選手とはまた違うタイプですので、そことの競争も楽しみになります。
育成の岩田選手は、独立リーグで2年続けて高打率をマークしており、スピードにもかなり特徴のある選手です。24歳ということもありますし、2位の丸山選手とともに青木選手の後継者争いに名乗りを挙げられるか注目しています。
チームが好調とはいえ少しポテンシャルに寄りすぎかなとも感じましたが、楽しみな選手ばかりです。本格化してくれば、チームに欠かせない選手になれるメンバーが揃っていると思います。

大阪オリックスバファローズ
①椋木蓮---- 投 東北福祉大 178/81 右右 22
②野口智哉-- 遊 関西大---- 180/76 右左 22
③福永奨---- 捕 國學院大-- 175/81 右右 22 
④渡部遼人-- 中 慶應義塾大 170/66 左左 22 
⑤池田陵真-- 中 大阪桐蔭-- 174/86 右右 18 
⑥横山楓---- 投 セガサミー 180/83 右両 24 
⑦小木田敦也 投 TDK---- 173/74 右右 23 
ー育成ー
①山中尭之-- 左 茨城アスト 183/96 右右 23 
②園部桂太-- 遊 福島レッド 177/88 右右 22 
③大里昂生-- 三 東北福祉大 178/76 右左 22

個人的には1位で一番驚いたのはオリックスです。BIG3もしくは野手にいくと思っていました。1位を使ってでも中継を厚くしたいということでしょうか。もう一年ぐらい高校生中心でいくかと思っていましたが、近年の高卒選手との融合・競争を重視してか大社中心の指名となりました。2位〜4位までセンターラインの大学生でしたね。
野口選手はフルスイングに特徴のある選手で、この秋にパワーと守備面でも評価を高めました。
横浜高校時代から注目されていた福永選手も、この秋に来て古賀選手(中央大→西武3位)と評価を二分するまでになりました。渡部選手もこの秋に一気に成績を上げたスピード型のセンター。3人ともこの秋に評価を上げた勢いのある選手たちという印象で、現有戦力との競争が楽しみです。
池田選手は、個人的にはプロではセンターというより、来田選手と両翼を担っているイメージですが、来シーズンのファームでいきなりガンガン打っていそうで楽しみです。下位の社会人投手2人は、来シーズン早速一軍で試されると思います。プロの水に慣れてしまえれば中継ぎとして色んな場面で投げてくれそうな雰囲気を感じます。
育成の3人はいずれも長打力に魅力のあるタイプの右打ち内野手ですね。サードは宗選手が中心ですが、大下選手含め競争が激しくなりそうです。
全体的には、渋いメンバーを揃えてきたなという印象です。それぞれが現有戦力と良い感じで競争し融合していきそうです。数年かけてのドラフト戦略が実を結ぶか。今年の選手たちがその一つの鍵を握っている気がします。

この中で個人的な好みは、巨人・楽天・阪神の3球団。次点でオリックスという感じで一つには絞りきれませんでした。
巨人は個人的に好みの選手を多く指名していて、阪神は「ん?」と思う指名がありませんでした。
楽天は中日同様に振り切った指名でしたが、中日3位石森投手のように「分かるわぁ〜」という指名がなく、最後まで振り切った感が痛快でした。
オリックスも地味ながら好きな指名でした。ウェーバー順は最後でしたが、ポイントに沿った指名ができていたように思います。
前回の日本ハムと合わせて、今年はこの5球団の指名が個人的には好みでした😊

ードラフト2021全体感ー
今シーズンのように、ルーキー多数がいきなり大活躍!のようなイメージはもてませんが、数年後にはかなり多くの選手が一軍で活躍しているのではないかなという印象です。絶対的な存在はいないが、実力者が揃っているという感じです。
その中で、中日楽天のように指名ポイントを重ねて埋めてくる戦略が、チームにどのような変化をもたらすのかに注目したいです。
また、チーム事情があるとはいえ、横浜ロッテのように豊富と言われたカテゴリーに積極的にいかなかったチームの今後にも注目です。
広島ソフトバンクのように、これまでの路線から多かれ少なかれ変更してきたチームも気になります。

今年も各球団、それぞれ個性があって楽しいドラフトでした😊
指名された選手たちは、ここから合同自主トレ・キャンプインまでの期間がとても大事だと思います。プロ仕様の身体をつくって一回り成長した姿で挑んでほしいです。楽しみしかありません😁

日本シリーズが終わるまで戦力分析は控え、時間があればドラフトネタを書いていこうかなと思っています。
読んでいただいた方、ありがとうございました😊

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