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旅行のために学校を休める?子供と大人で見えてる世界が違う

はじめに

先日、私たち家族は親の平日休みを活かして、保育園をお休みし旅行に行ってきました。

そのとき、私は夫に聞いてみました。
「小学校に上がった時、学校を休ませて旅行に行くってどう思う?」

すると夫は、
「俺は中学生の時、学校を休んで韓国旅行いったな〜」と答えました。
反対に私は学校を休んで家族の予定を優先したことはありません。

私が育った家庭では、保育園児とは違い小学生になると学校を休ませて旅行を優先することに抵抗があったのです。

しかし一方で夫のような家庭もある。
そして私も親になった今、絶対に学校を優先させるべきか疑問に思っています。
学校の授業よりももっと大切なことがたくさんあるのではないかと思うようになったからです。

しかし、夫はこうも言いました。
「でもさ、授業に置いていかれないか不安だった。」と。
「それになんか、その間に学校で楽しいことがあったら嫌だなって思って気が進まない気持ちもあったよ。」

旅行のために学校を休むか問題
この問題から大人と子供で見てる世界の視点の違いを考えるきっかけになりました。
今日はこのことについて綴っていきたいと思います。

学校 vs 旅行という名の体験

現代は情報に溢れ、日々新しい知識が我々に降り注いでいます。情報は調べればすぐに得ることができます。
しかし、「体験」は違います。

家や学校にいるだけでは、さまざまな体験は得ることができません。学ぶことは素晴らしいことですが、机に座って先生から知識を得るだけでは、実際の経験には及びません。
ここで旅行が特に重要な役割を果たします。学校での勉強は一環していますが、実際に異なる場所へ足を運び、新しい文化や風習に触れることで個人の成長に繋がるのです。机上の知識だけでは得られない、実践的な学びが旅行には詰まっています。

また、子供が親と共に行動してくれる時期は貴重です。子供と共に過ごす時間は限られており、その時期に家族で思い出を作ることは非常に重要です。学校を休むことで得られる家族の絆や共有する喜びは、一生の中で忘れられないものになるでしょう。学びと成長だけでなく、家族としての結びつきを深める視点からも子供との旅行は非常に意味深いものと言えるでしょう。

大人になった私は強くそれを感じます。

子供と大人は見てる世界の視点が違う

私は大人になって、小学生や中学生の頃の1週間なんて一瞬の出来事でその期間自分が学校に存在しなくても何ひとつ変わりのないことだと感じます。
だから、学校に行くよりも大切な時間があるのではないかと感じるようになったのです。

ですが、実際に私が小学生や中学生の時、そんな風には思えていなかったと思います。

子供の見る世界はかなり近視眼的であり、たかが1週間でも自分が属している世界、つまり学校から離れることは、自分だけが置いていかれるような感覚につながります。
学校は日常そのものであり、その場を離れることで「取り戻せないもの」があるような錯覚に陥ることがありました。
大人の目線ではたかが1週間の授業なんて後でどうにでもなると思うかもしれませんが、子供はその期間が不安に思えるのです。

親は子供の気持ちを大切にし、子ども自身にもどうしたいかを選択させてあげる必要があります。
子供が旅行に抵抗感を抱いている場合、その理由を尊重し、話し合いの場を設けることで、親子間の信頼関係が深まります。また、子供には自分の意思を尊重し、選択の機会を与えることで、彼らが自らの経験から学び、成長するプロセスをサポートできます。
このような対話と尊重を子供たちが成長した時に実行していきたいと思います。

子供と大人の勉強観の違い

少し話は変わりますが、勉強においても私は子供の頃非常に近視眼的だったと感じます。
私は子供の頃、定期テストでいかにいい点を取るかに固執してしまっていました。しかし、大人になった今はテストでいい点を取ることよりももっと大切なことがあるのではないかと感じるようになりました。

例えば英語に関して、テストの点を取るためには文法や単語を覚え、予想問題集をこなすことが重要だと思っていました。
しかしその結果、私は英語を全く覚えていないし、全く使えていません。あんなに勉強したのに、です。
今なら実用的な英語を習得するためにはドラマを見たり、実際に海外の人とコミュニケーションを取ったりする学習方法が有効だと考えます。

今思えば、私の友達の中には子供の頃からこのような考えで勉強していた子がいた気がします。私は当時その友達よりも成績優秀だったかもしれませんが、大人になった今、活躍しているのはそんな実践的な学びをしてきた子達なのかもしれません。

子供たちがこれから教育を受けていく中で、子供の頃の私のような価値観ではこれからの時代を強く歩んでいけないと思います。
親である私も意識を変えて、子供たちをサポートしていかなければなりません。

おわりに

子供の頃の気持ちをこうやって思い返すと、大人になり広い視野で物事を見ることができるようになったのだと強く感じます。
これまでの経験や成熟が、新たな視点を養い、過去の出来事をより深く理解させてくれます。

しかし、子供にとっての見方は大人とは異なります。彼らが抱える様々な感情や懸念を理解し、尊重することが重要です。

親にできることは、「あなたが見えてる世界はまだ狭い。少しずつ視野を広げて行けたらいいね。」と見守ることなのでしょう。
子供たちとの対話を通じて、彼らが持つ独自の視点を尊重し、同時に新たな経験や学びを通じて広がる可能性を共有していくことが、子供達の成長と自己発見に寄与することでしょう。

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