マガジンのカバー画像

スポーツ科学研究「恵比寿の巻」

100
Sport X Management Lab.がまとめるスポーツ科学関連の学術論文まとめ(百本セット)。
¥999
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

「自然との接触」が私たちにくれるもの

このご時世ということもあり、 アウトドアを楽しむ方々も増えているのではないでしょうか? 巷では、1990年代を過ぎて下火になったキャンプは 第二次キャンプブームを迎えたなんて言われているみたいです。 ガチの野外活動だけでなく、パッと行って楽しめる グランピングなるものも流行っていますよね。 グランピングって何?という方は⬇️⬇️⬇️ さて、この記事のテーマでもある 「自然との接触」ですが、人々は自然から何を得ることができるのでしょうか?

こんなリーダーのいる組織はパフォーマンスが上がらない

組織は上に立つ人で変わる!なんて言われたりしますが、まさにその通りであり、組織のリーダーはその組織のパフォーマンスを良くも悪くもする非常に大きなポテンシャルを持っていおり、リーダーの資質というのはまさに両刃の剣なわけです。 そこで、本日は、リーダーのある資質が組織のパフォーマンスにネガティブな影響を与えるメカニズムを検証した研究の紹介です! インシビリティ

レジャー活動(遊び)が休息の質と仕事のパフォーマンスに与える影響を調べた件

私たちも年を追うごとに、年々疲れが取れにくくなってきていて、昔は少々夜更かししても全然余裕だったのに...なんて感じる今日このごろです。 でも、まだまだ若いので頑張れるぞ!ということで今日はレジャー活動(遊び)が、休息の効率を高め、仕事のパフォーマンスを高めてくれるかもしれないという話。 レジャー(遊び)と仕事のパフォーマンス以前の記事(幸せになりたいならよく遊べ!)でも紹介したようにレジャー活動(遊び)がもたらすポジティブな効果というのはいろいろわかってきてるのですが、

どんなファンが凶暴化する可能性が高いか調べたぞ!の巻

日本は多くの国際的なスポーツイベントを誘致する国 であることは、皆さんも何となく感じているかと思います。 スポーツイベントは楽しいし、 街も盛り上がるしいいよねーと思う反面、 やっぱり「ネガティブな要因」を 無視するわけにもいかないわけです。。。 そのネガティブな要因と一つが

様々な特徴を持った人を集めた組織の方がパフォーマンスを高めるという話

最近BLM(Black Lives Matter)など、人種差別問題が世間を騒がせていますが、そもそも人は自分と似た特徴を持った人と関わりがちですよね? 日本に住んでいる人の多くは日本人なので、あまり人種の多様性ということについて考えることはないかもしれませんが、海外のアジア人が比較的少ない場所に長く住んでいた私たちからすると、多様性というのはひとつの大きな課題でした。 ↑カナダの首都オタワでのBLMに関するデモの様子 近年、企業や教育機関においても人種だけに限らず、様

「スポーツ観る人」 と 「eスポーツ観る人」の動機は違うんですか?の巻

あらためて説明することもないと思いますが、 「eスポーツ」っていうのは、 ビデオゲームを用いた競技のことで 今急成長のスポーツコンテンツの一つですね。 従来のスポーツ同様(サッカーとか野球みたいに) プロのゲーマーがいて、 彼らのパフォーマンスを楽しみにする ファンもたくさんいるわけです。 近年ではアジア大会の競技にもなりましたね。 eスポーツのBig Pictureを知りたい方は 下記の方の記事が良いかもしれません。 eスポーツに興味がない人には (ゲーム自体に興味ない

歩く時に〇〇することでマイナス思考になるのを防げるカモって話

最近雨が多いのでなかなか外をウキウキ散歩するのは難しいですが、散歩をするときにあることをするだけで、マイナス思考になることを防げるとしたら、そんなお得なことはないぜ!ってことで今日はウォーキングと心の研究の関係を調べた研究を紹介します! マインドフルウォーキングとは?

「審判厳しすぎじゃね?」ユニフォームの色が原因かもという話

スポーツやってる人は誰でも「え、審判厳しすぎじゃね?」って思ったことあるのではないでしょうか。「え、審判うちらにだけ厳しくないか?」ってなるとフェアであるっていうスポーツの本質すらも脅かされてしまう問題ですよね。 審判の偏見に影響するもの審判の方々にお話を聞くと、「いやいや、そんなコトありません。私らちゃんとフェアに笛吹いてますよ」って怒られてしまうかもしれません。しかし!過去の研究によると、やっぱり審判の笛にはバイアス(偏見)が掛かってしまうことがあって、興味深いことに「

人生にポジティブスパイラルを起こすには運動だ! 〜イギリスの大規模データに注目〜

私たちの生活において、スポーツは非常に身近なものであり、私たちの人生の質(Quality of Life)を高めるためのツールとして、国の政策や方針に組み込まれてきました。 スポーツ参加と健康の関係は?イギリスが行った調査によると、

「多様性」を促進すれば「組織の問題」は緩和されるかもっていう話

多様性、多様性といっても、 ホントに色んな多様性があります。 多様性を性別からイメージする人もいれば 人種からイメージする人もいるかもしれません。 #BLMによって考える機会が 多くなったっていうのもありますしね。 さて、持論ですが、何に注目するかは置いておいて、

これから10年先も20年先も、人々を悩ませるのは〇〇かもしれない!

多くの人が一度は感じたことがあるかもしれないアレは、これから先、ガチで深刻化していくと言われています。

コーチの“感情表現”が実は選手のパフォーマンスに関係してるというお話

私たちが学生時代にスポーツをガンガンやってたときのこと思い出してみると、皮膚感覚的にですが、コーチがイライラしてるときはプレーしにくかったり、逆に機嫌良さそうにしてるとプレーしやすかったなぁと! でも、その感覚はちゃんと科学的に証明されているんです! ということで、今日はコーチの感情表現が、選手の感情やパフォーマンスにどう影響するかという話です! 感情の伝染昔から感情とパフォーマンスの関係というのは研究者の間での大きな興味の一つでした。

スポーツマンはほんとにモテるのか問題

スポーツは良くも悪くも 私たちの社会に大きな影響を与えてきました。 その存在はいつからか人間に 様々なシグナルを送るようになったと言えます。 シグナル?スポーツと関連している何かを 見たり聞いたり触れたりすると 別に深く考えてはいないけど 特別な感情やアイディアが浮かぶことはありませんか? 典型的なものでいうと、 「スポーツ選手はかっこいい」 とかです。 よく考えてみると、 その人がかっこいいかはどうかは スポーツしていることとは 無関係のような気もする。 でもスポ

孤独の科学①〜余暇時間の行動の巻〜

新型ウィルス感染拡大に伴い 新しい生活様式が私たちの 生活に求められています。 「孤独」こんな言葉が頻繁に使われる ご時世になってしまいました。 私たちの活動の一環として この孤独感という厄介者を ぶち壊すプロジェクトを 進めようと思います。 研究の世界は、科学的エビデンスを 提示してナンボの世界です。 色々なエビデンスを 咀嚼して提供することで どうか共感してくださる皆さんの 活動に貢献することを願っています。 さて、過去に行われた孤独に関する研究では 孤独によって