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SXLP3期を受講し終えて気づいた、他のスポーツビジネス系プログラムとの違いとは?

Sports X Leaders Program(以下、SXLP)第3期が2月13日に全てのプログラムを終了しましたが、Phase4では受講生が6つのグループに分かれ、グループワークを実施しました。ここでは、グループワーク、および最終報告発表会の感想を、受講生である中嶋知彦さん(写真左)と岡崎紀創さん(写真右)にお聞きしました。

――お2人のスポーツとの関わりについて教えてください

中嶋:小学校から大学の途中までずっとバスケットボール漬けの生活を送ってきました。日本生命保険相互会社に入社後、スポーツは観戦するのを楽しんでいる程度でしたが、2015年に部署異動によって東京2020オリンピック・パラリンピックをはじめとするスポンサーシップおよびスポーツマーケティング全般に携わる仕事を担当することになり、現在に至ります。

岡崎:私は全日本空手道連盟に所属し、今年で6年目を迎えています。当初は審判指導者の講習会運営を担当していましたが、4年目以降、日本で行なわれる国際大会の運営を任されました。今年度から組織内に広報プロモーション戦略チームが組成され、私も所属しています。

――Phase4ではそれぞれどのようなテーマに取り組んだのでしょうか?

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中嶋:我々のグループでは、「どうしたら、スポーツを通じて社会課題解決を"活性化"できるのか」というテーマに取り組みました。当初は、「スポーツは社会課題を解決できるのか」という問いから始めたのですが、昨今、例えば欧米では大坂なおみ選手がブラック・ライブズ・マターと関連した行動を起こしていますし、日本においてもアスリートやスポーツチームが社会に向けてメッセージを発信している機会が増えていることに気づきました。

 新たな取り組みを生み出す(0⇒1)だけでなく、どのように現状の取り組みの質を向上させ、取り組み自体を拡大させていく(1⇒10)かにも焦点を置き、スポーツの持つ価値を社会に発揮していくためのシステムを検討しました。

岡崎:中央競技団体(以下、NF)は不祥事がメディアに取りあげられることも多く、ネガティブな印象を持たれているのではないかという危機感を持っています。たしかにムラと呼ばれる閉鎖的な環境であったり、助成金頼みの経営、勝利至上主義のような考え方等、多くの課題を抱えているものの、一方で多くの社会的な価値も保有していると思っています。その価値をステークホルダーにどのように認めてもらうか。また、新たな価値を生み出せる組織にどのように成長していくか、について考えました。
 
――グループワークはどのように進めたのでしょうか?

中嶋:多様なバックボーンをもつ9人のメンバーでグループを構成していましたが、まずは各々が感じている「スポーツへの課題意識」、「スポーツが持つ価値」を共有し、どのような問いを設定すれば全員で向き合えるのかを議論しました。基本的にオンラインでしたが、2ヶ月半の間、週2回夜に時間を取って、グループワークを行ないました。

 Phase4の冒頭は前Phaseまでに学んだフレームワークを手探りで活用してみるという感じでしたが、回を重ねるごとに学んだことが血肉となり、結果としてシステムデザインの考え方を体得できたのは大きかったと思います。

 9人もいると様々な意見・考えがあるのは当然ですが、妥協せずにディスカッションを重ねたことで思考が深まり、これまで見えていなかった課題や解決策を考えていくことにもつながりました。

岡崎:私たちも同じように週2回オンラインで集まり、我々が出したい答えに対して、どの技法が有効なのかを試しながら取り組みました。特に序盤に関してはグループワークを進めていく上で、SXLPアルムナイがグループワークに参加し、ハンドリングのサポートをしてくれたのは非常に助かりました。

 中盤以降は自分たちで問いを立てて解を出し、アルムナイにぶつけて崩れ、また問いを立て直すというサイクルを繰り返した結果、最終報告の内容は中間発表時とはガラッと変わっていましたが、非常に中身の濃いものになったと思っています。

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――最終報告発表会で感じたことはありましたか?

岡崎:他のグループの発表を聞いて、実は似たような課題感を持っていたんだなと感じる部分がありました。Phase4の途中で、知見を共有し合うというようなことができればよかったと思う反面、今後「Sports X Initiative(以下、SXI)での活動を通じてもお互いの価値観を高め合うことができると思いました。

中嶋:発表会の最後に講師の方がこうおっしゃっていました。「SXIとしては今年が初年度で『スポーツと社会の関係性をリデザインする。』ということを理念として設立したが、全てのグループのテーマに共通するのが『リデザイン』だった。それぞれの検討テーマも多くの点でつながっており、この一体感が素晴らしかった」と。各チームがそれぞれの課題意識に基づいて別々のテーマを探求していったのですが、結果としてそれらはつながっており、こうして点が線になり、面となって価値が生まれていくんだと実感しました。そのつながりと広がりがSXIの魅力であり、今後の大きな可能性を感じました。

ーーSXLPを受講し終えて、今の思いを教えてください

岡崎:自分たちの持っている課題に対して、多様なバックグラウンドを持った仲間たちがアドバイスを与え、時には意見をぶつけ合うことで、普段の仕事では得られない知見や経験を得られるのがSXLPの特徴だと思います。最終プレゼンでは、NFのリーダーとなる人材を産むためにSXLPは全力で応援すると勝手に宣言してしまったので、今後もNFの中から積極的に参加してくれる仲間が増えてくれると大変うれしいです。

中嶋:SXLPを知っていたり、興味がある方には、是非チャレンジしてもらいたいと思えるような場所です。このプログラムのすごいところは、メンバーのオーナーシップです。各々のコミットメントが非常に高く、机上のインプットで終わらずに自らアウトプットしていくところにあると感じます。

 システムデザインに関するインプットからの学びも多かったですが、志を同じくするメンバーとの切磋琢磨、コミュニティとしてのつながりの強さを体感できたのは非常に貴重な経験であり、今後もこうした関係性を大切にしてきたいと感じています。

 スポーツに関わる立場や経験は人それぞれですが、これからリーダーになっていきたいという想いの人が集まれば、化学反応が起き、SXIがスポーツ界の核となっていくのではないかという期待があります。ぜひそのような熱い想いを持つ人に、SXLP4期に申し込んでほしいと思っています。

(取材・構成:SXLP2期/木原丈詞)

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