水無月|June
コラム|カビ
カビは温度、湿気(水分)、栄養、空気(酸素)の4つの条件がそろうと繁殖します。 カビが発生しやすい温度は20℃~30℃。さらに雨の多い6月はまさにカビにとっての好環境と言えます。カビは健康被害の原因となるため、 換気・清掃(ホコリや食品カスはカビのエサ)をこまめに行いましょう。一方でペニシリンは、ペニシリウムというカビから発見された抗生物質。またカビ由来の発酵物質はチーズやみそなどに利用されたりと、医療や食品などに大きな効能を発揮することも知られています。
“婦人科”はあっても“紳士科”はない!
女性よりも6年以上寿命が短い男性!
WHO(世界保健機関)は1998年ジュネーブ宣言で、「男性に特化した専門科目が存在しないことが、男性の健康への留意を後回しにしている」と指摘しました。
それを受けて、泌尿器科が、男性の健康を総合的にサポートすること、男性特有の疾患に対する幅広い診療を行うこと、の2つの重要な役割を担うようになってきました。例えば、前立腺疾患、男性更年期障害、AGA(男性型薄毛症)、ED(勃起不全)などがあります。
【前立腺】中高年男性にとって特に重要な問題として挙げられるのが、前立腺疾患です。前立腺がんは男性で最も多いがんです。前立腺肥大症は7割の男性が患う病気であり、年齢とともに発症するリスクが高まります。早期の発見と適切なケアは、合併症の予防や治療の成功につながります。
【男性更年期障害】40歳以降の男性にとって重要なテーマです。推定患者数は300万人といわれています。ホルモンバランスの変化により、体力低下やイライラ感、性欲減退などの症状に直面することがあります。必要な治療や生活スタイルの改善を提案することで快適な日々を送れます。
その他にも、“中高年男性の悩みのツートップ”と言われる、AGA(男性型脱毛症)やED(勃起不全)などの問題も加齢とともに増加します。
これらに対する診療や相談も泌尿器科で行われており、生活習慣の改善や適切な栄養摂取、適度な運動の重要性など総合的なメンズヘルスケアを提供しています。
健康オタク|歯磨きで健康寿命を延ばそう
【正しく磨けていますか?】
歯磨きは、歯の健康のための最も重要なケアの一つです。歯磨きをする際には、歯ブラシが歯に垂直に当たるようにし、歯ブラシの先端が歯と歯ぐきの境目に当たるように、ゆっくりと優しく動かしましょう。また、歯と歯の間や噛み合わせなど自分の歯並びに応じて丁寧に磨きましょう。触るとザラザラした感触があれば、それは歯垢(プラーク)です。
【歯磨きは食後が果的】
〇すぐに歯を磨くことで細菌の棲み家となる歯垢の増殖を防ぐ。
〇食後、細菌が増殖しやすい酸性になった口内を中性に戻す。
食後すぐに歯磨きが難しい場合には、口を水ですすいだり、歯間ブラシやフロスを使って、歯と歯の間の汚れを取り除くことも有効です。
【寝る前にしっかりと磨こう】
だ液には細菌の増殖を抑え、歯を守ったり、口臭を防ぐ作用がありますが、就寝中は
だ液の分泌が減ってしまいます。そのため虫歯や歯周病の原因となる細菌が増殖しやすい環境となります。それを予防するために歯磨きで食べかすや歯垢を除去してから就寝するようにしましょう。
【Floss or Die(フロス オア ダイ)】
歯ブラシだけで取れる歯垢や汚れの量は、全体の約60%程度といわれています。
「Floss or Die=フロスか死か」という言葉は、アメリカの歯科医師などが啓発活動で使用したスローガンで、歯ブラシだけでは落とせない歯垢や汚れを取り除くことの重要性を伝える言葉です。歯垢や汚れが残ったまま放置しておくと、口臭や歯周病、虫歯などの原因になります。虫歯や歯周病は重症化すると歯を失う原因になるばかりか、歯周病が原因で糖尿病の進行を促進したり、心臓病・脳卒中のリスクを高めることが報告されています。
◇セルフケアに加えて定期的に歯医者に行き、検診や歯のーニングを行うことで健康な歯を維持しましょう。