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望んだ日

誰かが明けない夜はないと信じるこの孤独を、誰かにとっては嫌でも明けるこの夜を、ぼくらだから生きていて、僕だから愛することができたのだ。ステロイド剤のように治癒にも毒にもなりかねないあの夏を、密かにずっと待ち続けていたのだ。なんてったってぼくらは白紙だから。青で汚れ、汚されていくあの白さが酷く美しかったのだ。木漏れ日に泣いたあの日を、風に揺られる緑を、水にはしゃぐ子供の声を、涼しくも蒸し暑くも感じさせるようなあの紛らわしい虫の音を、あなたに出会ったこの季節を。革命前夜のように愛しているのだ。今年もまた、きっと。

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