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夢に朽ちる

ただ過ぎてゆく僕の日常。

ありふれているから 道端の猫でも知っている。

だけど、ただ1つだけ、

月も知らないことがあるんだ。



某7月___ .

深い海に沈むように、僕は君を覚えた。

君は水のようで、掴んでも指の隙間から抜けていく。

でもそれは多分、僕がまだバケツの使い方を知らないだけなんだろうな。



そうと分かっていても、

「君を知りたい。」

そんな思考が僕の脳内を支配する。

もっと知りたい、知ってしまいたい。


単純な僕の脳は、君を求めて

いつまで経っても満たされることは無いようだ。

ただ追いかけて知って求めて望む。

そして 傷付く。

・・・


何故って、僕の持っているバケツには穴が空いていたんだ。

これじゃあいくら掬ってもこぼれ落ちてしまうね。



1. 2. 3._______(?)


いつの日か、粧した胡乱が僕を悟った。


「夢を見ているの?」

あぁ、そうだ、届かない星の光を。


「手に入らないの?」

あぁ、そうだ、僕には、

無理だな。

星はずっと遠いところにあるんだ。届きやしないさ。






今から約144000秒前、

また、同じ夢を見た。

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