見出し画像

今日に限って、なぜ…

1⃣子どもと大人の間の物事の捉え方(認識)の
ギャップ

最近テレビで、お子さんのいるご家庭の夫婦のどちらかがコロナの陰性症状がでて自宅待機になったらどうするか?ということが話題になった。

番組の特集では、普段子どもの育児をメインで行っている母親に代わって、急きょ父親が自宅で育児をするという内容であった。

普段は会社に行きフルで子どもの面倒を見ていないので

イマイチ子どもの行動予測がつかない。

さらに、コロナ過なのでいつもの生活パターンがつかめない子どもの行動に
父親ともどもあたふたされる様子がテレビ越しから感じられた。

確かに、大人だって子どもだってみんなコロナなんていう初めての緊急事態なのでましてやこうなってもおかしくない。

そのような放送を一視聴者として茶の間で見ていたが、かつて改めて子どもの行動に驚かされれる出来事がありました。

それは、保育士として保育所で勤務していた時のことでした。

2⃣保育園児が避難訓練をしたら…

ある時、園児をを含めて園全体として避難訓練がありました。

子どもたちのお昼寝の時間に厨房から出火したという設定でした。
当時私は4歳児の子どもたちの部屋で他の先生たちとお昼寝の寝かしつけをしていた時です。

園長先生が一斉放送で園児たちと保育士たちに向けて

「厨房から出火したから今すぐ園庭に逃げるように」
との指示がありました。

園児への声掛けは、各教室の担任の先生が当日の朝の会等でアナウンスしておきました。

それなので

「大丈夫だろう」

なんていう予想は

見事に場外ヒットホームラン球に外れました。

いつもならば

お昼寝から目覚めた時は

「布団は畳んだか?」

「押入れに入れられたか?」

「洋服は畳んで、バックにしまえたか?」

「靴はかかとを踏んずけて園庭へ走っていないか?」

と口酸っぱく言われて

やっとこさと
眠たい目を見開いて

重たい腰を持ちあげて

活動する子が多いというのに

今日に限って

なぜか?

誰の指示があるわけでもないのに
いつもと真逆の行動をとっている姿でした。

「なんじゃーこりゃーー‼」

「今日に限ってやけに丁寧ににできているじゃないか…」

そんな園児の姿に危機感を持った先生たちは
必死で園児たちに

「避難訓練だから、逃げてーーーーー」

「火事だからにげてーーーー」

「今日は布団も、洋服も畳まなくていいんだよーーー」

「靴もはかなくてもいいんだよーーーー」

「とにかく、ここから出てーー」

「グランドに逃げてーーー」

と声をかけるも

全く指示が通らないという事態が勃発‼

当然だが、消防署のスタッフが避難訓練の時の様子を最後に総評したのでしたが散々なものでした。

さらに、子どもの中には避難訓練後

「僕たち、豚ちゃんみたいに焦げちゃうんだね」

ときたものでした。

一瞬、もしやこの豚ちゃんと言うのは
焼豚だと認識していやしないのか?

「いやいや、○○ちゃん、そうじゃーないんだけどな…」

と私はトホホな気持ちで心の中でつぶやいたのでしたが、それは所詮大人の理論というものでした。
そう考えたら今さらながらですが、子どもたちにどうやったらいち早く訓練とは言え事の重大さに気が付くようにすればよかったのか?と考えさせられました。

と言うことで、私たちの認識のつめの甘さを改めて感じさせられた出来事でした。

確かに、子ども達にとって火事がどういう事か?を認識できるようになること。そこから行動ができるようになるにはもっと時間をかけて伝えることだったのかもしれないと反省でした。

3⃣こんな方法どうですか?

では具体的にどうしたらよいか?と言うと

例えば、こんなこんなことなのかもしれませんね。

・毎月定期的に絵本を通じて火事や自然災害などの事を教えて考えてみること。

これは、何度も動機付けがあると記憶に定着しやすいというメリットになります。そうすることで大人も子供に対して怒らなくてすみますし、大人にとっても子どもにとっても

win winの関係

になります。

・体験をする機会を設ける
例えばこれは、体験授業として行って話を聴くということにとどまらず

実際に、防災センターなど

体験できる場所に行きます。

そこで、火事になって煙の中をどうやって脱出するか?
子ども達の好きなゲームを取り入れて好奇心をくすぐるという作戦です。
(実際に、私も20代の時の学生時代にクラスメート防災センターへ行き体験したことがあります。)

また、地震の際の揺を起震車に乗り体感する等

心と体で実際に体験して、何かを感じ取り
子どもなりでも考えるきっかけづくりをすると
記憶に定着しやすくなります。

その結果が積み重なって自ら活動できる子どもに育つという
脳科学的なエビデンスとしてもこのように言われています。

実際に、このような教育方法は既に『ヘレン=ケラー氏』の家庭教師である『アン=サリバン先生』が実践されていて現在も子どもの発達心理や脳科学的にも有効なエビデンスとされています。

例えば、最も名シーンではこんな感じです。
サリバン先生が「マグカップ」と「水」がどんなものかが判断(認識)できないというヘレンの課題に対して井戸水を出して手にかけます。
そのあと、指文字でこれは「水」というものであることを教えます。
そのようなやり取りをすることでヘレンは初めて

「水」がどんなものであるか認識することができるようになる

という感動的なシーンです。

ある意味私自身も、子ども時代は目の病気の病気で入院しました。
そのため目から脳に入力される情報のインプットと情報の処理ができにくい子どもでもでありました。(これに関しては、大人になった今でもその傾向は否めません)

大人になって大学へ行き学んだことでやっと理解して自分の課題を自分の中で消化するために学びの最中です。そのため今になって考えれば、勉強面だけでなく、生活するための術としての体験数が他の子どもと違って色んな困難課題があったことに気が付きました。そのため、なかなかそのことを理解してもらえないということから、抹消できる事ならばしたい程の暗黒時代を過ごしています。そのため、今同じようなことで悩んでいる子どもや保護者の方々がいましたらと思い今回かなり突っ込んだところまでご説明させていただきました。結果的にかなりの長文になってしまったこをご了承ください。

最後まで、読んでくださった方ありがとうございました。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?