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白根福授白蛇弁財宮(神奈川県横浜市)【日本弁天巡礼】
日本で広く信仰されている女神・弁財天(インド名:サラスヴァティ)。日本各地の弁財天信仰の軌跡をたどるのが、このシリーズ【日本弁天巡礼】である。
今回は、神奈川県横浜市の内陸側、旭区の白根公園エリアにある祈りの塚、「白根福寿白蛇弁財宮」をリポートする。
相鉄線鶴ヶ峰駅からバスを使えば7分程度、あるいは徒歩で15分程度。ごくごく小さな河川である帷子川ほとりの白根公園エリアにある。
ここは白根不動尊、白根神社、白瀧龍神など地域の信仰の場が集中して存在する領域。神仏分離前の時代の雰囲気が色濃く残る。
白根不動尊にご挨拶をして辺りを散策しようと、小さな帷子川にかけられた小さな橋を渡ると現れたのが、この白根福寿白蛇弁財宮である。
神殿が建てられているわけではなく、また祠が設置されているわけでもない。石碑と祭壇がこじんまりと設置され、その手前には神域を示す縄が設置されているのみ。しかし、美しい花、そして酒や卵2個(白蛇が好むとされる食べ物であろう)が備えられていた。
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筆者がご挨拶そして取材許可を得ようと、賽銭を祭壇に捧げようとしたところに脇からやってきたのは、先程来、公園内で遊んでいた小さい男の子。筆者の脇から、祭壇に「おさいせん」と言いながら、賽銭を捧げに来た。
この子の様子からは、こちらの弁財宮が地元で篤い信仰の対象になっていることがよく分かる。
筆者は思わず、「このまま引き続き、地域に愛される場所でありますように」と祈りを捧げた。
近隣には「白瀧龍神」という小さな石窟があり、龍神が奉られている。ここも地域で大切にされている信仰の場とお見受けした。
この21世紀、疫病、経済摩擦、紛争など、人間社会は何かと騒がしい。けれども、こうした地域に根強く愛される信仰の場があることを確認すると、心のどこかがホッとする。
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