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『本業』を問うことの大切さ

枝葉に囚われると物事の本質が見えなくなるって誰か偉い人が言ってました。

現在企業を運営するにあたって、社会に対してどう影響していくのか。つまり社会を構成する重要因子である企業に影響をしていく上で、それぞれの企業のどこをどう見るのか。

今日はこれについて考えてみたいと思います。

※だいぶ偏ったこといいます。

↓自己紹介っぽい記事はこちら。ぜひご覧ください! 


まず見るべきは圧倒的に本業のインパクト

・会社のイベントの充実感
・オシャレで豪華なオフィス
・上場企業またはそれに近しい高尚な公人的法人感
・社内の最大瞬間風速を捉えたキラキラな採用サイト
・待遇や福利厚生がすごい全般

こんな発信ばかりしている企業をよく目にします。
素晴らしいこと。なんだけど、違和感がずっとあった。

個別攻撃したいわけじゃ全くないけど、具体を言わないと真意が伝わらない気がして。

違和感の具体例とその正体

ある日のこと。「アドネットワーク」がどうとか言ってテックの可能性とか市場ポテンシャルがどうとかを経営陣が語る、厳かなロケーションでバキっとしたスーツに身を包んだ、いかにも頭の良さそうな対談記事をたまたま見たことがあった。調べたら2ちゃんのバナーで伸びた会社だった。

2ちゃんユーザーだからこそ言える、あのバナー群を堂々とWebサイトに載せて同じこと言ってくれと。誤解ないよう言うと、あの仕組みによって匿名性が担保された平等な言論空間とその持続可能性が担保されているのは紛れもない事実で、感謝。だけど、あの厳かで高尚そうな企業然としたトンマナでの企業社会で振る舞いを見ると、もうギャグにしか見えない。

もう少し一般に近い例を上げると、

例えば週刊誌。おそらく法人格として謳っている社会的意義は権力に対し言論の自由を守ることや情報の非対称性をなくし知る権利を行使すること。

でも実際紙面を飾っているのは上記存在意義に対して「それ本当に必要なことか?」と思わざるを得ないすごく低俗な不倫記事群。それらを上記を謳う企業ページに堂々と添えることは本当にできますか?みたいな話です。

経営とかビジネスとか、そういう言葉のベールで本質を包み隠して企業社会では市場性や業績だけを話題に出して。そしてこれは物事を見る方にも責任があると思う。

別にわるいことをしてるなんて思わない。全く思わない。

でも、全部等しく一緒か?本当に一緒か?違うだろう。

だから僕は、事業の中身を聞くようにしてる。

結局なにで売上を上げてるんですか?

どんな企業や消費者に、何を価値提供していて、
その事業はどんな社会的インパクトを与えているんですか?

今こそNASAの掃除夫的視点をば

その事業がなかった世界とある世界では何が変わるんですか?
なにが気持ちよくなるんですか?と。

鎌倉投信は言った「本業で社会貢献しているかが重要」
かなりエポックメイキングな一言。

売上上げて従業員雇って納税してる。
それが一番の社会貢献。

それは一部正しくて一部怪しい。

なぜなら、だとするならばGDP世界3位か4位を誇る日本企業もとい日本人は相当な社会貢献ができていることになる。

これはある意味正しいと思える。
だが、例外が生じるのが、

だとするならば企業も個人も幸福を感じれているか、という視点において、上記の現状が直結しているようには全く思えないという点。

納税、や雇用、という間接的価値創出の価値を否定するわけではなく、「それだけを指標に積み上げてきた結果が今の世の中のムード」という事実に向き合ったら、より多面的な視点・指標が必要じゃないですかという示唆です。

活き活きとしているか、
日々を笑顔で過ごせているか、
人生に希望があるか、
生活や暮らしに安寧があるか

そんな視点において、疑問符がつかざるを得ない。

こんなの証明なんてできないけど、少なくとも僕にはそれらこそが現状を打破する突破口に見えている。

ではなぜそうなってしまうのか。

誤解を恐れずにいうと、本業そのもので社会貢献しているか否かに対して、事業の建付けと実感が伴ってないからだと思う。


本業を問う本質的問い

業績はあがってるけど、

・この事業は本当に世の中のためになっているのか?何のためになっているのか?
・人々を笑顔にしているか?
・家族や親友に勧められるか?
・堂々と表に言える内容か?
・子どもに誇れるか?

このあたりのGDP的な経済指標で全く測れてない問いに対して、確認というプロセス自体がシンプルにできていないか、もしくは正直そこまで価値を感じれてないのであれば、向き合ってほしいんです。

どうせそんな仮初の充実感は長くはもたない。人生は長くて短い。今より少しこの軸で企業を選ぶ(買う・働く・売る)ことで企業や人の幸福度は上がるに違いない。捉え方一つで今この時代・この世界がどれだけ有り難いものなのか、感謝で溢れるはず。

職業に貴賤なし的な、全方位配慮すべき的な向きが強すぎて、こういうことが本当に言いにくい時代になった。でも、だからこそこういうことを言ってしまう価値が高まっている。言いにくいけど言う。そしてそれを本業で実行する。地でいく。

そんなことでこんなことをやっています。よければご覧くださいませ。


ありがとうございました。

本当は今日やらなければいけないことがあるのに、苦手(だけど大事)なXを見ていてふと思ったのでツラツラ書いてしまいました。笑

では、今日も宜しくお願いします。世界。

ワンソード 安部

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