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Open AIのサムアルトマンがCEOを取締役会を退任させられた!?

なんとOpen AIのサムアルトマンがCEOを取締役会を退任させられました。これで創業のイーロン・マスクとサムアルトマンがOpenAIの指揮権からはずされたことになります。スタートアップでは良くあることだけど、出資を集めるために株を希釈しすぎると権限を失ってしまう。

もともとOpen AIは、その名前からして、非営利であり倫理的なAIの探求を目指し、AIが社会悪を生み出し人類を滅亡させることから防ぐことを目的として設立されていました。だからイーロン・マスクも出資ではなく寄付者として当初資金を投じていました。

しかしサムアルトマンは開発資金を得るために、非営利のOpenAIを営利企業に改変し、マイクロソフトから巨額の開発資金を獲得しました。そしてChatGPTを生み出し世界に革新的なAI時代の到来をもたらしたにも関わらず、自らその立場を追われてしまいました。
ここで当初のビジョンを失ったOpen AIがどこに向かうのか?懸念されます。

もう一つOpen AIに関して気になるトピックがあります。11/7にOpen AIのDevDayが開催され新しいChatGPTの機能が発表されました。

API連携機能が実装され、AIが外部のデバイスを直接コントロールできるようにするものです。
これはAIが直接判断し、現実社会をコントロールできることができるようになったことを意味します。

デモンストレーションでは、室内のムードをカメラから読み取ってBGMやライティングを変化させました。
これは全くたわいもないデモですが、このアップデイトによってプライバシーとセキュリティーのリスクが極大化する可能性があります。AIは、カメラやマイクから私たちの生活を覗き見することができるようになり、AIの判断によって、直接、生活インフラがコントロールできるようになりました。

これまでChatGPTは慎重にこの機能公開するのを控えていました。
今回のサムアルトマンのCEO解任は、この問題に関係している可能性があります。

パンドラの箱はすでに開封されてしまいました。
檻から解き放たれた猛獣が暴れまわるようなことにならないでしょうか?

世界は、生成AIの激しき戦国時代へと突入し、GAFAがOSやオフィスといった社会システム基盤の隅々にAIを投入しつつあります。

一昨年までのweb3のムーブメントはGAFAの中央集権化への抵抗テクノロジーでしたが、最近はあまり聞かなくなりました。そしてAIによる中央集権化が急速に進んでいるのです。

この先の世界が単純にポジティブなものになるとは思えません。
人類はどこに向かっていくのでしょうか?

サムアルトマンは11/16のAPEC会議で意味深な言葉を残している。

「わたしたちはいま、種として自滅への道を歩んでいる」
「あと何万年、何十万年、何百万年と繁栄していくためには、新しいテクノロジーが必要なのです」


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