第二章(3)転生者ロック
更新履歴
[2018/07/22]
・改行ルール統一
・誤字修正、追記
・一部設定にそぐわない部分の訂記
招待状に同封された水晶柱から流れ聞こえたのと同じ、朗々としていて且つ艶麗な声。その声の主は簡易の玉座から立ち上がり、両手を広げて勇者達を迎え入れた。
その顔は
「…真緒…か?」
ラフタリアを除く全員が驚きの表情のまま、魔王を見つめる。
先程とは違い、濡羽色をした身体の線が出るマーメイドラインのドレスの上に丈の短い濃緋色のケープを纏い、長い黒髪は結い上げられ艶やかな光沢を