見出し画像

岩出将棋教室に行ってきた。

☆写真はCANON EOS Kiss X9とiPadでの撮影です。
☆もろもろの情報は2023年5月時点のものです。
☆全文無料公開ですが、課金もできます。
☆生徒さんの写真掲載は、教室の了解を得ています。

まえがき。

世界情勢の都合で、3年ぶりの更新です。
すみません、2022年5月に小倉将棋センターにうかがった分が、張り切って動画なんか撮っちゃったものだからまだできていません! 1年経ったよ!!

で。

今回は和歌山県の「岩出将棋教室」にうかがいました。

主宰しているのは将棋指導員の三嶋聖奈さんで、女子アマ王位戦の関西代表などの棋歴があります。
私も大会で対戦したことがあるのですが、この人棒銀しか指さないんですよ。あ、そりゃ厳密には流れの中で違う形にもなるのですが。
それでも大会になると結構勝つし(私は勝ったことがない)、将棋に対して独特な考え方を持っているなぁと思っていました。

しかも、マンツーマンでの将棋教室を開いているって?
初開講日が、私が開いていたこども将棋教室ポポと3日違いだって?
といろいろ気になることがあって、教室を見学させていただきました。

着きました。

これまでなら「着くまで。」というタイトルで行き方紹介をしましたが、岩出将棋教室は場所非公開ということで。

はい。いきなり着きました

開講中はこの表札が出ています

最寄りのバス停から15分くらい歩きました。
生徒さんはだいたい車で来るか、近所の子だそうです。

しかも、どういうわけか教えていただいた住所表記だとGoogleマップもNAVITIMEも表示されず。
うかがう時間帯はレッスン中と聞いていたので電話できず。
※この日三嶋先生はスマホを家に忘れてきて、電話してもつながらなかったことがあとで判明。

でも、私、割とこういうの探すの得意なんですよ。
住所の番地でだいたい目星をつけて、たぶんあの建物だなと近づいたら正解でした。ほぼ迷わずに一直線で到達しました。探偵か。

実際に習いに行く場合は、目立つ建物が近くにあるので、「私、探偵ちゃうわ」っていう方もご安心ください。私も探偵ちゃうわ!

中の様子。

岩出将棋教室はマンツーマンレッスンの教室です。

お部屋はいわゆる1Kですね。ご自宅とは別の場所の、教室専用です。

レッスン中

着いたら9枚落ちのレッスンをしていました。2時間レッスンの後半1時間を見学しました。
右が三嶋先生、奥でPC作業をしているのが上級者・有段者担当の井辺先生です。先生が2人いるので、同時に2人までレッスンを受けることができます。
井辺先生は三嶋先生がまだ初心者だったころに、大会の会場で知り合ったそうです。

感想戦

しばらく見守っていましたが、生徒さんは三嶋先生いわく「めっちゃ緊張していた」そうで、調子が出なかったみたいです。
知らないおばちゃんが来たからね…。

雰囲気。

対局中は先生2人と生徒さん1人にもかかわらずなかなかにぎやかで、特に三嶋先生が「こう指したらこうしようと思っているんやな~」とか、「なるほど~、ここを狙われているんやから守ったんやなぁ~」とか、生徒さんの考えを口に出しながら進めていました。

対局は全て棋譜を残し、感想戦をしっかり行います。
感想戦だけでなく、三嶋先生はその日のレッスンが終わると全ての棋譜を並べ直して、次のレッスンでどう指導していくか考えていくそうです。
将棋は人間と人間が指すものだから、どんな考えで、どんな気持ちで指し手を選んでいるのかをつかもうとしているそうです。
定跡を覚えるよりも基礎をしっかりと固め、局面のとらえ方を考えられることを重視しています。
三嶋先生ご自身の棋風ともリンクしていると思いました。

問題は書籍「寄せの手筋」より出題

最後に対局はできない程度の時間が残ると、寄せの問題を考えていました。終盤の力はどんな対局でも役立ちますね。

岩出将棋教室は2012年9月9日(←将棋盤が9×9だから)に開講。
初めは、あるひとりのお子さんにレッスンをしてほしい、と親御さんに大会会場で依頼を受けたそうです。
それまで教室を開いたことがなかった三嶋先生は、まず物件を確保!
たったひとりのために、傍目から見るとロケットスタートです。
そこから、ひとりひとりに真正面から向き合う姿勢を続けているのですね。

本は「ほぼオブジェ」とのことで、対局中心の教室

和歌山県内に将棋教室が少ないこともあって、生徒さんは徐々に増えていて、有段者、小学生の和歌山県代表も育ちました。

和歌山市内と田辺市内の将棋教室のチラシ。
和歌山県下で子供が指せる場所は岩出将棋教室を含めた3ヶ所ではないか、とのこと。

東京・大阪と異なり将棋が習い事としてあまり認知されていないため、マンツーマンで1時間1500円という破格の受講料でも敬遠されてしまうことがあるそうです。
客観的に見ると最低賃金とか、経費とか考えたらもっと高くてもいいと思うので、実質ボランティアで運営されています。

料金が都度払いなので、数ヶ月に1回だけの受講者もいるそうだが、
ホワイトボードには名前がびっしり。
大人の生徒さんもいる。

最低級は10級で、10枚落ち~7枚落ちの進行度で10級A~10級Dの4段階に分かれています。

以前、生徒同士が対局する「道場」の時間を設けていた名残で、手合割が貼られている

マンツーマンレッスンなので、棋力も先生との駒落ち対局で認定されます。

和歌山出身の神崎八段のありがたい言葉??の右には、全昇級試験の勝敗記録

あと、よくある問い合わせらしいのですが「体験受講」はなく、1回目から受講料が必要です。ご注意ください。

三嶋先生は平日は将棋と関係ないお仕事をされているため、全く休みのない日々を過ごされています。将棋の楽しさをいろんな人に伝えたいという思いが活力の源になっています。

基本情報。

※2023年5月現在の情報です。詳細は直接お問い合わせください。
○名前 岩出将棋教室
○住所 非公開(和歌山県)
○ホームページ
http://wakayamashogi.web.fc2.com/isk/index.html
○問い合わせ 上記ホームページの問い合わせフォームから
○お値段
 入会金1500円
 受講料1時間1500円、以下1時間追加ごとに+1000円
 体験受講は無し。
○時間 土日祝9時~21時、平日10時~21時。いずれも事前予約が必要。
○女子トイレ 1Kのお部屋。洋式のトイレがひとつなので、男女共用です。

当日ごちそうになった、「丸田屋」の中華そば
和歌山名物「グリーンソフト」

取材してほしい教室・道場を募集しています。

このマガジンでは、取材してほしい教室・道場を募集しています。

【こんな教室・道場に行きます】
○棋士・女流棋士・日本将棋連盟公認将棋普及指導員・LPSA公認インストラクターが主宰している教室・道場
○自治体や公共施設が主催していて、棋士・女流棋士・日本将棋連盟公認将棋普及指導員・LPSA公認インストラクターが主たる講師として指導している教室・道場(主催者の了承を得てください)
○土日のお客様が1日20人以上いらっしゃる道場

日本将棋連盟公認将棋普及指導員について
LPSA公認インストラクターについて

つまり、指導する方が資格をお持ちでない教室や、お客様が少ない道場は取材しません。「奨励会員」「元奨励会員」は資格とは認識していませんので、ご了承ください。
上記以外の将棋教室を主宰するのにふさわしい資格・実績をお持ちの場合は考慮いたしますので、お問い合わせください。

【ご負担いただくもの】ありません!
ただし、京阪神地区(JR大阪駅起点に交通費が片道2000円以内かつ1時間以内が目安)以外は、すぐに伺えるとは限りません。
私が何かついでがあるときに伺う、皆様のほうで近隣の教室等とまとめて取材する手配をしていただくなど、ご協力ください。
交通費を出していただける場合は、優先して日程を調整します。
謝金・手土産は不要です。

【ご確認いただきたいこと】
・有料記事ですが、売り上げはnote規定の手数料等を除いて筆者(スワ)が受け取ります。
・生徒さん、お客さんの写真掲載の了解を得てください。掲載不可のお客さんがいる場合は、当日どの方かお知らせいただければ写さないようにします。
・来場者目線で、「わかりづらいところ」「困ったこと」など、ネガティブな情報も記載することがあります。
・30分程度の取材(インタビュー)にご協力ください。
・有料オプションで、当日撮影した写真をフォトブックにして差し上げます。

ここから先は

0字

¥ 200

いただいたサポートは、教室・道場探訪の交通費として活用させていただきます。皆さんのサポートで、より多くの教室を紹介させてください!