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ミュージックマガジンさん、「日本大衆音楽史」総括をお願いします!

ミュージックマガジンが渾身の大特集
BLM~ブラックライヴズマターとアフリカンアメリカンの歴史
を読んだ。

奴隷制度な時代から現代までを、一気にではあるが、60ページ近くにも渡る記事は読み応えはもちろん、音楽紹介も当然ながらされているから、その都度SpotifyなりYouTubeなりを駆使してざっくりな追体験が出来る、いい特集だった。

、、、なんだけど、これを読みながらふと思った。
そういえば
日本大衆音楽史
と言う特集なり本を見たことが無いな

出来ればペリー来航による開国〜明治維新あたりから、
つまり日本において「音楽」と言う言葉が誕生したとこからでいいので
滝廉太郎を通過しつつ
大正ロマンな頃の大衆音楽がどうだったか
戦前歌謡から戦後歌謡から
戦後以降はより緻密に総括して欲しいですね、作曲家の台頭、作詞家の台頭、GSはもちろん、その後のアイドル史からのニューミュージック、J-POP、そして日本における洋楽ヒット史もあるといいだろうし、
順次追っていって現代までを一気に俯瞰できたら嬉しい。

もちろん各ジャンルにおいては読んだことある
日本におけるヒップホップ史などは、Rhymester宇多丸氏などがラジオから書籍までいろんな形で総括してくれているし、ミュージックマガジンの今号でも「日本のラテン音楽」を俯瞰する記事もあったりするけれど、その全てジャンルを総括する「日本大衆音楽史」は、見たことが無い。

裏歴史は省いてよくて
結果、
「大衆」が楽しんだ日本音楽史でいい
それが出来る人脈を有するのは、今やミュージックマガジンだけだと思うので、今のうちにしていただきたいなと思うんです。あ、すでにされたことがある、そう言う本があるのなら俺のチェックミスなので、教えてください。
(大瀧詠一さんがラジオで「ポップス伝」をやってたのが一番近いかな、でもそれは70年代くらいまでですからね)

、、、と言うのも
このブラックライブスマターの件などで、少しでもコメントをしようと思うと必ずどなたかから「不勉強ですよ」と注意されそうな空気感を感じるんだけど、そりゃあ日本人な時点で当然理解には限界がある。俺は黒人音楽(この言い方すらも危うくなってきてるけど)が大好きなので、背景を知っておきたくて勉強しているだけで、それを他のリスナーにも「学びましょう」と言うのは若干違和感を感じている。

ちょっと待て、その前に
日本人な我々自身が
日本の音楽史を把握しているのか?

と言う素朴な疑問を感じたのだ

そこに日本の独特の闇を奇しくも確認してしまう訳だ。
常に評価基準は外側ベース
ノーベル賞を取らないと
金メダルを取らないと
海外で成功しないと
日本では評価されない

と言う歴史だからね。
(その歴史の長さまでは把握しきれてないけれど戦後は少なくともそうでしょう)

つまりは
「他の国(特にこれまではアメリカ)ではどうなってるか?」には皆頑張って注意を払ってきたけれど、自らの国においてどのような大衆音楽史が積まれてきてるか?を見てきていないように思う。

日本で起きた現象ベースでいいから、捉え直すのにいい時期なんじゃ無いか?と思うんです。

ミュージックマガジンさん
お願いします!!!
今こそ必要な時期だと思うんです!!

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