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腸内フローラ検査結果
▌神奈川県みらい未病コホート研究
2022年10月、神奈川県立がんセンター臨床研究所(がん予防・情報学部)が主催する「みらい未病コホート研究」に被検者として参加してきました。通常の健康診断に加え、新型コロナウイルス抗体検査や遺伝子検査、平衡感覚検査(転倒防止目的)が無料で受けられ、特典として腸内フローラ検査まで付いてくるという、とても有意義な内容でした。
健康診断の結果はさておき、私にとって一番の目玉は、腸内フローラ検査の結果でした。検査(10月22日)から約2ヶ月、ようやくその結果が届いたのです(12月26日)。
▌腸内フローラ検査の結果
検査機関は株式会社サイキンソー(最終委託先:株式会社ビケンバイオミクス)。実は誰でもこの検査を受けることができます(検査代金:19,800円)。専用の検査キットを使って自分の便を採取し、郵送すればOKです。詳しくは検査機関のサイトを御覧下さい。
ここですべての検査結果をお見せすることはできませんが、私の腸内フローラの組成は以下の通りです。
![](https://assets.st-note.com/img/1672143001017-XuFAq6M1JB.jpg?width=800)
一番安心したのは、大腸がん発症リスクのバイオマーカーとなるフソバクテリウム属が0%だったという点です。この割合が10%以上になると、大腸内視鏡やCTなど画像診断の適用となります。私の場合、見ての通り平均的な組成に近く、腸内フローラ判定はA~E中、B(やや良好)でした。判定は4つの指標から成り、多様性指標:B、短鎖脂肪酸指標:B、腸管免疫指標:B、口腔常在菌指標:Aという内訳です。
腸内細菌の多様性は6.6という結果で、健常な成人は5~7という統計データがあります。この数値が大きいほど、多様な菌がバランスよく腸内に存在していることを表します。
また、健康長寿菌判定はA~C中、Bで平均的な結果でした。
▌スポーツ界への普及啓蒙はこれから
2022年6月にNHKのクローズアップ現代+で放送された「自分の腸内環境を知る」という特集では、上記とはまた別の腸内フローラ検査が紹介されていましたが、検査代金が高価なため、まだまだ普及には至っていません。
番組内では、京都にあるサッカーJリーグのユースチームが、腸内フローラ検査を基にした食事の改善を実施していることが紹介されていましたが、こういった医科学的コンディショニングの導入には時間がかかるものと思われます。現時点では、プロスポーツ界のみといったところでしょうか。
▌健康な腸内環境をつくるための食事
今や腸は「第2の脳」とも呼ばれ、健康な腸内環境をつくることが、体の不調を未然に防ぐ一番の近道であると考えられています。そのための食事が以下の2つのカテゴリーです。
1.腸内環境のバランスを整える食事(プロバイオティクス)
2.腸内細菌を活性化させる食事(プレバイオティクス)
1.腸内環境のバランスを整える食事
腸内環境のバランスを整える(善玉菌を増やす)には、ビフィズス菌や乳酸菌、酪酸菌といった特定の菌を腸に届けることが効果的です。ヨーグルトやチーズ、味噌、納豆、キムチ、ぬか漬けなどの発酵食品に多く含まれています。こうした補菌食材をプロバイオティクスと呼びます。
ヨーグルトは種類も多いため、自分に合ったものを時間をかけて選ぶと良いでしょう。ちなみに私の場合は、恵ヨーグルト(雪印)を食べると下痢をすることが多いため、摂らないようにしています。個人差があるので、これは仕方のないことです。
2.腸内細菌を活性化させる食事
腸内細菌を活性化させるには、食物繊維やオリゴ糖などを多く含んだ食材を摂ると良いでしょう。そうすることで、腸内細菌が増えると共に体に良い働きをする物質が多く産生され、体質改善や健康維持へとつながります。こうした育菌食材をプレバイオティクスと呼びます。
食物繊維には、水溶性と不溶性があり、特に前者が効果を発揮します。水溶性食物繊維は、リンゴやバナナなどの熟した果実、たまねぎ、緑黄色野菜、海藻類、きのこ類、大豆食品、大麦、寒天、冷えた炭水化物(レジスタントスターチ)などに多く含まれます。
また、熟した果実やたまねぎ、大豆食品にはオリゴ糖も含まれ、一石二鳥です。
大切なのは、上記2つのカテゴリーを継続的に組み合わせて摂るシンバイオティクスという考え方です。株式会社サイキンソーさんが推奨するシンバイオティクスの腸活レシピは、下記のページを御参照下さい。
→ cookpad > Mykinsoのキッチン
まずは、便の観察(形・色・臭い)を習慣化し、検査→食事の改善という流れで、継続的に腸内フローラを整えていきましょう!
▌参考引用
『Mykinso Gut検査結果ガイド』(株式会社サイキンソー)
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