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神戸の文化財Ⅲ 再び

神戸市立博物館へ行き、「神戸の文化財Ⅲ」を見てきました。先月も一度見に行っていますが、こちらの博物館はこの展示が終わると2月までの臨時休館に入ってしまいますので見納めてきました。前回の記事は↓

1階エントランスにて

前期と後期で多少の展示替えがあり、第一会場では前期にあった聖徳太子二歳像(南無仏太子というやつですね)がなくなり、代わりに温泉寺の黒漆厨子(重要文化財)が並んでいました。第一会場では、博物館所蔵の池長コレクションのものは撮影が可能になっていました。また、今回はイヤホンを持っていたので無料の音声ガイドを聴きながら回ることができました。

四都図・世界図屏風 右隻

池長コレクションの中の南蛮屏風をはじめとする南蛮美術の作品の数々はとても面白く、神戸が古くから西洋の国々との貿易をしていたということも分かります。

師父二童子図・西洋二武人図

第一会場の南蛮美術や仏像も面白いのですが、神戸市の遺跡からの出土品の展示も面白いものです。神戸にはこんなに古墳があったのかという驚きもあります。また、清盛による福原遷都の跡である祇園遺跡からの出土品の展示もあります。前回見た時も、「あー、そうか福原は神戸なんだな」と思いましたが、京都から神戸にいきなり遷都して、人々の移動はもちろん、御所の様々なものを移動させるのは大変な苦労だったんだろうな、迷惑な話だな、みたいなことも考えました。現代よりももっと、あの当時は移動が大変だったろうと思います。

南蛮屏風 狩野内膳 左隻
南蛮屏風 右隻

特別展を見た後はコレクション展示の方にも行き、ザビエル(本物の展示も10日までですよ!)を見たり、池長美術館関連の展示(牧野富太郎博士の揮毫や絵ハガキの展示有り)を見たりしました。朝ドラ「らんまん」に、ちょうど来週あたりから池長氏をモデルにした人物が出てくるはずなので楽しみにしています。

神戸市文書館企画展の案内

その池長氏が作った池長美術館の建物は、神戸市指定景観資源として保護され、今は神戸市文書館として活用されているそうです。その神戸市文書館で9月から企画展が始まるということで、その案内が掲示されていました。
9月16日~10月15日観覧無料だそうです。行ってみようかと思います。


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