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神戸の文化財Ⅲ

神戸市立博物館に行ってきました。
まず、ミュージアムカードの期限が切れていたので2階のコレクションルームの受付でカードを購入しました。このカード、大人は3,000円、学生は1,500円で購入から1年間すべての展覧会を何度でも観覧できる素晴らしいカードです。今日は「神戸の文化財Ⅲ」という特別展を見に行ったのですが、明日も明後日も見ようと思えば見に行けてしまうフリーパスなのです。阪神間に住んでいるのであれば、買わない手はないお得なカードだと思います。とてもおすすめです。↓利用案内の下の方に掲載されています。

織田信長像

さて、特別展「神戸の文化財Ⅲ」です。第一会場に入ると、正面に如意寺の「十一面観音菩薩坐像」がお出でになっていました。そして、会場の中央には太山寺の「四天王立像」が堂々たるお姿でお出ましです。この会場では、博物館所蔵の絵画が撮影可能になっていました。撮影可能なのはこの会場のみで、他の展示室は撮影できませんでした。

泰西王侯騎馬図屏風左隻
泰西王侯騎馬図屏風右隻

私の大好きな泰西王侯騎馬図屏風や、南蛮屏風などの洋風画のコレクションは池長孟コレクションの一部です。池長孟氏は美術品のコレクターとしても知られますが、牧野富太郎博士のパトロンとしても有名で、なんと25歳の京都帝国大学在学時に困窮した博士の標本を買い取り、それを自分で建てた植物研究室に所蔵して(当初は買い取った標本を博士に寄贈することを申し出たそうですが、さすがに固辞されて研究所の設立にしたみたいです)さらに資金の援助を続けたのだそうです。
その関係で、今回の博物館のコレクション展に博士の関連展示がありまして、池長氏が私設美術館を開設した時に博士が訪れて書いたという直筆の揮毫が展示されていました。朝ドラファンとしては嬉しい展示でした。

池長孟マークが!

この池長氏の池長美術館が所蔵していた池長コレクションは、美術館の閉館の時に神戸市に寄贈されて神戸市博物館の貴重なコレクションになっており、その中でも織田信長像や泰西王侯騎馬図屛風などが重要文化財に指定されています。

相州鎌倉七里浜図 司馬江漢

司馬江漢の絵もありました。
8月6日までの展示ですが、禅昌寺の「十二面観音菩薩像」を拝見することができました。たいへんな美仏で、慶派っぽいお顔立ちなのですが詳細はあまり分からないようです。この観音様を拝見したくてエレクトーンのレッスンの後に急いで神戸へ行ったので、満足です。ご覧になりたい方は、急いでくださいね。6日までです。

神戸市立博物館 入口

展示替えがあるそうですので、8月中にもう一度見に行きたいと思っています。


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