聖地 南山城
奈良国立博物館「聖地 南山城」の会員向け特別鑑賞会に参加しました。コロナ禍の間は、特別鑑賞会は中止になったり人数を減らして募集したりしていたのでなかなか当選することができなかったので、「奈良博三昧」以来の鑑賞会参加になりました。
鑑賞会は夕方、閉館後に始まりますので少し早めに奈良博に到着して、仏像館をゆっくり見ました。仏像館では、奈良博所蔵のもののみ撮影ができるようになっていました。
青銅器館の展示は、すべての展示が撮影可能です。この「鳳凰文卣」は入ってすぐのところにドンと展示してあり、形の複雑さ、文様の面白さに見入ってしまいました。卣というのは酒壺だそうですが、装飾がすごすぎて何が何やら、という感じです。
そして、いよいよ特別鑑賞会です。まず、講堂で学芸員さんの説明を40分ほどお聞きしました。南山城と呼ばれる地域が奈良市のすぐ北の木津川を中心にした地域であること、今回の展示は浄瑠璃寺九体阿弥陀の長年かけてきた修理が完成した記念であること、その九体阿弥陀のうち二体が奈良博にお出ましとのこと。また、浄瑠璃寺の創建当時のご本尊であった薬師如来坐像(現在は三重塔に安置)を長年守護してこられた十二神将は、明治になってから売りに出されて現在は東博と静嘉堂文庫美術館にバラバラに収蔵されているのですが、今回期間を限定して(8月6日まで)奈良博で全員が再会、薬師如来を囲む形で展示されている、などなど盛りだくさんの話でした。
お話が終わると、いよいよ展示を貸し切りで鑑賞です。お話も含めて2時間ですから、お話が40分でしたので残り1時間20分で展示を鑑賞しました。かなりのボリュームある展示で、かなり駆け足で見て回ったかな。
8月にでも、もう一度見に行きたいと思います。
ひと通り見て、ショップでグッズを購入して外に出るとあたりはすっかり暗く、夕焼け空でした。昼間、あんなにたくさんいた鹿は殆どいなくなっており(春日山に帰ったのかな)少し涼しい風が吹いていたので駅まで歩いて帰りました。
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