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歌と物語の絵 雅やかなやまと絵の世界

先日は東京の泉屋博古館東京へ行きましたが、今日は京都の泉屋博古館へ行き、「歌と物語の絵 雅やかなやまと絵の世界」を見に行きました。今年はトーハクで「やまと絵」の展覧会がありますし、やまと絵イヤーなのでしょうか。

歌と物語の絵

今回の展覧会では、第1章「うたうたう絵」で三十六歌仙絵や、続後拾遺和歌集など和歌に関連した絵の展示があり、第2章「ものかたる絵」として、源氏物語図屏風、竹取物語絵巻などの物語絵の展示がありました。

展示室入口

印象に残ったのは、南北朝時代に描かれた「是害房絵巻」というもので、なんか鳥の着ぐるみを着たような人たちが出てくる絵巻で、人物のそばに台詞の文字が書かれています。是害房というのは唐の天狗だそうで、怪我をして日本の比叡山の天狗たちに介抱されるというお話で、なんとも印象的な変わった絵巻です。

是害坊絵巻 (絵葉書より)

その他、江戸時代に狩野常信の描いた「紫式部観月図」や、同じく江戸時代に描かれた「浮舟図」など源氏物語関連の絵が多かったです。来年度のNHK大河ドラマで紫式部を取り上げますし、ひとあし早く源氏物語の世界に浸りたい方には、是非ご覧になっていただきたいです。

泉屋博古館中庭

そして、本日2件目は京都国立博物館です。いま、特集展示「茶の湯の道具 茶碗」「新収品展」をやっています。

京都国立博物館 明治古都館

大きな特別展ではなく、特集展示と名品展でしたが、展示室は海外からの観光客の方や修学旅行生などでなかなか賑わっていました。
「茶の湯の道具」では長次郎の「黒楽茶碗 銘ムキ栗」(重要文化財)が個性的な形で面白いと思いました。

東福寺蔵 二天王立像(チラシより)

また、1階の仏像のコーナーには、秋の特別展である「東福寺展」で展示される二天王立像が先行展示されていました。特別展の前の名品展の時に、こうして特別展に展示されるであろうものが並んでいることが結構あるんですよね。ちょっと得した気分です。

東福寺展は10月7日から始まります。今からとても楽しみにしています。

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