ホールを鳴らす?

以前アレクサンダーテクニークのレッスンを受けに来てくれたベースさんからの相談

とある人に、もっと、ホールを鳴らせるようになった方がいいよ

というアドバイスを受けたんだけど、どういうことだろう?
強く弾くのも限界がありますよね?
音が潰れちゃうし、汚くなるし、指痛くなるし。

ということでした。

さて、鳴らす、とは何でしょう。
爆音でほんとうに隅々までならすのであれば、アンプの音量上げるとか、PAさんに任せて温良出してもらうとか。笑

流石にそうすると、演奏する自分が演奏できなくなってしまいます。

強すぎるタッチで弾けばアタックのピッチにブレが出て、全体の音の中で埋もれてしまいます。

では、抜けて聞こえてくるためには、強くはじく代わりに、弦が、素直に効率よく振動することに任せるようにできれば一番良いかなと思います。

その辺のタッチについて、色々遊んでみて、遠くまで抜けて行けそうな音に近づいていくことができました。どうすれば振動したがっている弦について行けるかみたいな感じです。

と、物理的な事で遊んでみた後

演奏するときって、慣れや理解がもう少し必要な曲だったりすると、割と、自分一人で責任取ろうと、曲とか、譜面対自分見ないな感じにならない?
で、ちょっと理解が進んでくると、隣で演奏する人も、自分の意識の中に含まれてきて、最終的に、演奏に関わっている人たちがどんなことをしているのかが含まれてきて、よくわかるようになって、お互い反応できるようになってって事が起こったりしますよねぇ。

その、意識の中に、演奏するスペースや、そこに居るお客さんも含んでみるとどうじゃろか?

例えば、ライブハウスだったら、ガッツリ演奏を聴きたい人もいれば、食事のついでに、ライブも楽しめることを楽しみたい人もいるし、音楽のある中で、お酒をひたすら楽しみたい人もいるし、ひょっとすると、タダ連れてこられて持て余してる人もいてりして。

そういう色々なお客さんぜーんぶ含めてオールオッケーで、その、皆さんに、音楽を届けまーす!ドーゾ好きなようにたのしんでくださぁぁぁぁぃ。

っていう意識で演奏してみると、じつは、届けたいところに音が届くかもしれませんねぇ。

というようなことをお話ししてみたら

あ!なんか、緊張し過ぎずに演奏できそうな気がしてきました。身体軽いです。

ということでした。

最初にアドバイスをしたかたが、どう言う意図をお持ちだったかはわかりませんが。。

方向がグルグルかわりながら変なところに着地しました。


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