文句を言う前に、ちょっと待った!
何に文句をいうかっていうと、椅子です。
後傾した椅子です。
リラックスしたいときに身体を包んでくれる感のある椅子です。
これ、座って楽器を演奏するにはちょっとチャレンジングな椅子です。
座ると背中が背もたれの方に行きたがります。
背もたれの方に行きすぎると、演奏するには動きやすさが減ります。
座骨が座面に乗っかって、ほんのちょっと股関節からわずーーーかーーーに前傾すると演奏しやすくなります。
ところが後傾した椅子だと、そこから胴体を後ろに持って行く傾向が強いです。
頭と脊椎の関係性を考え、演奏しようとしますが違和感だらけです。
困りました。
ちょこっとの前傾で、随分な筋力を消費しているように感じられます。
椅子の前側がちょっと高いので、大腿骨が持ち上げられている感覚があります。
出来ることなら足の裏が地に足がついている状態で、脚も自分がバランスすることに参加して欲しい。
あーでもないこーでもないと考え続けて、苦しみました。
アタマセキツイのことを考え、身体全体が動き続けて、演奏に脚も参加している!
座っているときは座骨と二本の脚がささえてくれる。
ありとあらゆる事を考えて、うまくいかない。
うーーんこの状態で、本番乗り切るのはつらいぞ!
しばらくして数曲演奏が終わった頃に、いつの間にか、身体が良く動けていて、椅子の後傾も気にならなくなっていることに気がつきました。
演奏する音楽の方に意識が向かって、脚や骨盤などの部分に着目するのを、忘れはじめたので、勝手にその部分が必要な事をやり始めてくれたようです。
ああ!改善のために、体のパーツに注目し過ぎて、体に任せる代わりに、何かをさせようさせようとし過ぎてた。
タダ椅子に座って演奏すれば良かった。
だって、させるのをやめたら、そうして欲しいことが全部おこった。
うーーん、ここ、忘れがち。
それがわかったから、次回はもっと、シンプルにタダ座ろう。
文句は自分に言おう。
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