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展覧会『共棲の間合い -「確かさ」と共に生きるには-』

新たな1年がはじまった。

スウィングは株式会社NPOの運営となったが、予定どおり、あるいはNPO法人時代と変わることなく、これまで通りの活動を続けている。

たとえば昨日はもう第41回目となる、一銭にもならない(でもとても大切な)「東九条ゴミコロリ」にゴミブルーたちが参加してきたし、今日は一銭にもならない(でもとても大切な)「こどもの日」にやって来てくれた子どもと一緒に『Dr.スランプ アラレちゃん』のDVDを見てゲラゲラ笑っていた。もちろん多くのメンバーは毎日毎日ほぼ一銭にもならない(でもとても大切な)絵や詩の創作に励んだり励まなかったりしている。

非営利法人であろうと営利法人であろうと関係ねー。肝心なのは形ではなく、何がやりたくって現に何をやるかなのだ。

そこだけそこだけ、大事なことだけ大事にしたい。

厳しく、苦しい時間がほとんどだった昨年だったが、東京都渋谷公園通りギャラリーのお誘いを受け、未来の希望のように進めてきた企画がある。

2月10日(土)からはじまる展覧会『共棲の間合い -「確かさ」と共に生きるには-』。

折元立身さん、酒井美穂子さん、村上慧さんと共に出展し、そこではスウィングが非営利法人であろうと営利法人であろうと関係ねー、大切に続けてきた仕事の数々が展示される。

会期を前に1月13日(土)からゾクゾク開催されるウォーミングアップ企画も興味深い。

スウィングはまずは2月3日(土)、清掃活動「ゴミコロリ」を渋谷で行い、その後ギャラリー内で「Swing鼻クソRADIO」の収録を行う(いずれも要・事前申込)。

すごい。どちらも、全くもって別にやらなくてもいいことだ。

京都を飛び出し、東京を含めた各地でゴミコロリをしたことは何度もあるが、基本誰にも頼まれず、勝手に堂々とやってきた。地元ですらそう。アートプロジェクトと称したことも一度もない。洗練されたデザインのフライヤーに掲載されてもダサいままだ。

そして<Swing鼻クソRADIO>を東京渋谷のギャラリーで収録することの圧倒的違和感。

しかしタイパだのコスパだのクソやかましい世にあって、時間もお金もムダにして「鼻クソみたいにどうでもいいことを話す」というのは案外まともな行為なんじゃないかと思わないでもわけでもない。と今思った。

会期中にも関連イベントが盛りだくさん。

スウィングは3月2日(土)のトークイベント「山あり谷あり、それぞれの道のり」(スウィング代表の木ノ戸昌幸氏とやまなみ工房施設長の山下完和氏による対談)、4月6日(土)の似顔絵ワークショップ(Qの型破り似顔絵「アナタのその顔、メカにします。」とXLの超デフォルメ似顔絵「もしもアナタがプリミティヴだったら。。。」)に登場する(いずれも要・事前申込)。

世の中、お金じゃないなんて綺麗ごと。
でもこんな息苦しく残念な世界の中で、綺麗ごとぐらい言わないでどうする??

あまりにも窮屈な社会の規定値を拡張するため、スウィングが日常的に大切にしてきた事々を、展覧会という非日常の場で見せてもらえることが嬉しい。

目にはハッキリと見えにくいが、日常と非日常はいつも繋がっている。

展覧会、会期前のウォーミングアップ企画、会期中の関連イベントともども、せひご来場・ご参加ください!


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