微笑ましさの裏側
金曜の夕方にバイバイしたアッキーに、日曜日の夕方に電話したら。。。
「お、木ノ戸さん。ひさしぶりー!」
ひさしぶりー! とはもちろん全く感じられないけど、とりあえず「はい、ひさしぶりー!」と調子を合わせる。
同じ人に何度も何度も「はじめましてー! アッキーです!」と元気よく名刺を手渡すアッキー。
だからアッキーの名刺コレクション(でも全部同じ)みたいなのができてしまう人がいる。
そりゃそうだ。
彼の記憶の限界はとても短く、時間感覚も少々独特なのだから。
けれど、アッキーっておかしいなあ! と笑ってる僕やあなたと彼との間に、一体どれほどの違いがあるというのか。
可笑しいものは可笑しいんだけど、微笑ましさの裏側に隠されがちな優位意識や差別心には気づいていたい。
実のところは目クソ鼻クソ。どっこいどっこい。
ついでにみんな、すっとこどっこい。
遅かれ早かれ、人は忘れる。
忘れられるから、生きてゆける。
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