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海の家のアルバイトでコミュ力が養われなかった話①

 オープンスタッフとして採用されたバイト先のジムがビルオーナと揉めてジムごとなくなって、友達に紹介された中華料理店も潰れた大学2年生の梅雨。

「ギャルとひと夏の思い出でも作ってやろう!」と意気込んで、特に夏休みの予定もなかった僕は、暗い部屋で一人スマホで一生懸命「短期海の家バイト」で検索をかけよさげな海の家のアルバイトに申込んで、海の男たちに負けぬよう晴れた日はベランダで目一杯日焼けして、服装も舐められぬように唯一持ってた夏らしい服だった親戚のおばさんのハワイのお土産のアロハシャツを決め込んで面接に挑んだ。

つづく

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