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【SDVX】採用枠のバッジが3色になった落選常連の話

※「採用のためにこんなことをしました!」という内容ではなく、頑張りが形になって嬉しいなあと昔を振り返ってしみじみしているだけです。


初めましての方は初めまして。いつも見て下さっている方はありがとうございます。みたらしつくねと申します。長年細々とBEMANIのファンアートを描いている、いわゆるインターネットお絵かきマンです。
過去にはニコニコ動画でしゃくねつくんをみなぎらせたりポップンのボスをラッシュさせたりしていました。知ってる?ありがとね。

先日発表のあった通り『BEMANI PRO LEAGUE SEASON3 イラストコンテスト』でめでたく採用を頂きました!
タッチパネルに使われるとのことなので、既にあったアピカ、スタンプ、ジェネカとはまた別の色の採用枠が付き、左側のバッジ(便宜上こう呼ぶことにします)も3色になりました。

うれしい

いい機会なのでここに至るまでどんな道のりだったのかを書き残そうと思います。ちょっと長いけど良ければお付き合いください。


数を撃っても当たらない

FLOORに応募を始めたのは初代から。かれこれ12年目にしてここまで到達したことになります。

最初からコンスタントに採用を貰い続けていたわけではありません。初採用自体が5年前の2019年、それ以前は何度もコンテストに応募し続けていましたが全て落選でした。
アピカは思いつく限り何枚も送りました。ジャケットも稚拙ながら自分なりに頑張って描いて送りました。ジェネカも毎回細かく描き込み愛を込めて送りました。そうしたものもすべて落選。

残っていたデータ これでも当時は頑張っていた

辛くて悲しかったなあ。SNSではあまりネガティブな感情を表に出すことはしませんでしたが、理想と現実のギャップを突きつけられて本当に悔しくしんどかったのを覚えています。
こういったことが続き「定期的に気持ちが落ち込むのは良くない」と、Ⅲの後半からⅣにかけてはFLOORから少し距離を置いていました。
(Ⅳの『将来の夢ジェネカコンテスト』には出した。落ちた。)

転機

去る2015年、イラスト公募メインの新機種、MÙSECAが稼働。オリジナルキャラクターの募集がかけられることになりました。
「オリジナルなら自分の絵が好きなように描けるし、得意ジャンルで全力でぶつかれる」そう意気込んで3度のミュゼカコンペに挑戦。

結果はやはりすべて落選。

実際に筐体に収録され、演出とともに生き生きと活躍し、キラキラと輝いて見える採用キャラクターたち。いつか自分の絵も仲間に加えてもらいたい、その一心で「今のままではなにもかもが駄目。絵の勉強をしよう」と一念発起をしました。ゲーム画面全体に自分の描いたキャラクターが現れるその日を夢見て。
しかし無念にもMÙSECAは短命に終わり、次回のコンペが開かれることはなく、夢は叶わなかったのですが…。

左からセツコン、シュクコン、pixivコン、次のコンテストに向けて描いていたもの(お蔵入り)

2018年夏、MÙSECAの更新終了を見届けてからは「推しを魅力的に描くために学ぶ」という目標にシフト。秋にはSAIからCLIP STUDIO PAINTに乗り換えて、環境も一新して地道に楽しく絵を書き続けていました。少しづつやりたいことや表現したいことが描き出せるようになってきたのもこの頃です。

再挑戦してみた

それから2019年春、ボルテはシリーズ5作目のVIVIDWAVEが稼働中。Twitterにはジェネカコンテストとアピカコンテスト同時開催の告知が飛び込んできました。
ふと「もう一度絵を送ってみようか」と思い立って、まずはアピカ用の絵を4枚仕上げて応募。落選したときの気持ちの揺らぎはもう慣れっこなので必要以上に期待せず、この事はなるべく忘れて公式アカウントの仮採用通知発送ツイートを待ちました。

数カ月後、何気なく見たメールボックスにはなんと2つの【仮採用通知】の文字が。ひとつ通れば御の字。そう思っていたのですが。

マジか。

仕事の昼休み中だったのをよく覚えています。放心してその日の午後なにをしたのかはよく覚えていません。

カーソルが合ってるものと左隣がそれ 感無量です

一つ上の目標へ

次に開催されたのは『The 9th KAC ジェネシスカードコンテスト』。ジェネカはアピカよりもサイズが大きく、ある程度の技術力も求められるうえ、採用数も半分ほどのハードルの高い部門です。やや不安でしたが今の自分の腕前を試したいというのもあり、「伝えたいメッセージ、描きたい構図が浮かんだ。描き慣れた好きなキャラで勝負する。やろう」と気合を入れてペンを取りました。
そして募集期間である約1ヶ月間じっくりと向き合い、1枚だけ祈るように応募しました。「これで落ちたらアピカ採用はまぐれだったと思って、もう公募に送るのはやめて好きなように絵を描こうかな」なんて思っていたような。

仮採用通知が届いたのはさらに1ヶ月もしない頃。
リアルに叫んだし泣いた。
ちょうどソシャゲのガチャで☆5を引いて喜んだ瞬間にピコンと通知が来たのを鮮明に覚えています。どういうタイミングだよ。

一発で出た うそでしょ

実は実装はジェネカのほうが先で、ケージの隅に縮こまるハムスターのような気持ちで告知をした記憶があります。色んな人からたくさん「おめでとう!」のリプライを頂けてまた泣きました。皆様、その節はありがとうございました。
念願の採用e-passが手元に来て、改めて筐体でオレンジに光る採用枠を見た瞬間、自分は憧れの舞台に立てたんだという実感と感動がこみ上げてきました。諦めないで良かった。

…と、ここまでトントン拍子のように思われますが、この後の10th KACと10周年記念コンテストは普通に力不足で落ちました。辛酸なめなめ…。

アピールスタンプ、そしてタッチパネル

ここからは比較的最近の話なのでさっぱりと。
ヴァルキリーモデルで追加された新要素、アピールスタンプ、タッチパネル背景。もしかしたらここも公募されるのでは、とアイディアを練っていたところ予想が的中。
こんなスタンプ使いたいな……(本音:推しの絵はなんぼあってもいいのでモリモリおくる)といくつか応募したところ、ありがたいことに複数採用されることに。

初回の採用スタンプ2種

採用枠左横のバッジはジェネカが優先表示されていたようですが、スタンプ実装の頃から分かれて表示されるようになり、このタイミングで<G><A><A>と3つのバッジが揃い踏みすることとなりました。
昔の自分見てるか~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!ゴツい採用枠貰ったぞ~~~~~~~~!!!!!!!!

その後、さらにタッチパネルコンテストがKACと同時開催。計画的に2枚仕上げて送りましたが残念ながら落選。もしかしてジェネカもまぐれだったのでは…とふたたび壁にぶち当たります。

令和最新版落選供養(気合い入れて描いたお気に入りの絵です)

さてどうしようか、と悩み始めた矢先にまさかの『BPLS3 イラストコンテスト』の開催告知が。募集期間が短く、同時に当月締切の別案件もあったため、これまた非常に頭を抱えました。
ですが9thKACの時のように明確なビジョンが浮かび上がります。「この機会を逃すと次は無いかも」、その予感に背中を押され、限られた時間の中で全力を振り切り提出…。

結果は冒頭の通りです。BPLの配信内で試合の合間に紹介され、ポストカードとしてファイナルの会場で販売されるなど想定以上の扱い。大変驚くと同時にとても嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
こちらはタッチパネル背景としても使って頂けると嬉しいです。よろしくね。

ついに公式配信で取り上げられる世界線に来たらしい

おわりに

恥ずかしい話ですが、落選が続いた時期はあまりにも苦しくて、採用通知が届く独りよがりな夢(比喩ではなく)を見たことがあります。
でも今はもう夢じゃなくて現実になりました。随分時間がかかってしまったけども。なんというか、よく頑張ったよな。

賞を取ったこともないし、毎回採用を貰っているわけでもない。目を見張る色彩、空気を肌で感じられるような空間、躍動感のあるポーズ、美麗なキャラクター、正確なデッサン、どれもまだまだ技術不足。そんな自分が言うのもおこがましいですが、今、採用が貰えずに悔しい思いをしている方々へ。

一人でも多くボルテの舞台へ上がれるよう、かつての落選常連はここで応援しております。一緒に頑張りましょう。

自分も研鑽を続けます。絵とゲームが死ぬほど好きだから。
ここまでお読み頂きありがとうございました!



変わるきっかけをくれたミュゼカにありがとう…𝑩𝑰𝑮𝑳𝑶𝑽𝑬…🫶

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