4月のStreat「支援者の、働く心を守る」
4月になりました。
新年度、春ですね。
週末が明けると、新卒で働き始める人、新しい職場に入る人、役割が変わる人、自分には変化がなくても周囲に変化がある人など、それぞれに新しいスタートを迎えられるのではないでしょうか。
支援者の仕事は、人の人生に深く関わることで、楽しさや学び、やりがいなど、多くの良い経験を得ることができる素敵な仕事だと思います。同時に、もどかしさや自分の力不足を感じたり、人とのかかわりからくる心の揺れ動きなど、悩みもあるかもしれません。
また、支援者自身もクライアントの方と同じように生活者としても、自分自身の人生の中で迷ったり成長したり、試行錯誤を続けながら、そんな自分を活かして支援者として働いていくようにも思います。
支援者として働き続ける上で、自分の心を守ることには、どんなことが必要なのでしょうか。
個人的なエピソードですが、私自身が支援者として「自分の心を守る」必要性を最初に感じたのは、学生時代の実習でした。私は精神科病院での実習で、ソーシャルワーカー(PSW)の方にとても熱心に実習指導をしていただきました。
教科書で学ぶことと比べて、現場での支援は、患者さん一人一人のストーリーに深く関わり、「自分自身がどう思うのか」「ソーシャルワーカーとして何ができるのか」「何ができないのか」「自分自身が何をわかっていないのか」などの問いかけから、ソーシャルワーカーとして働く基本に触れさせていただきました。同時に、大きな「?」も自分の内面に向けることになり、私の心は大きく揺れ動きました。
私自身がソーシャルワーカーとして働く上で、一番初めに自分の心を守ることの大切さを学んだのは、「自己覚知の必要性」を知った時でした。もちろん、この自己覚知の旅は今でも続いています。
自己覚知以外にも、クライアントとのコミュニケーションや支援を進める難しさ、職場の人間関係など、さまざまな場面で「働く心を守る」必要性があります。
今月のStreatでは、支援者の「働く心を守る」をテーマに、いろいろな角度からどんな工夫ができるのか、共有していきたいと思います。
その時に、他の支援者の方の体験がとても役に立つのではないかと思います。数名のソーシャルワーカーの方の経験も共有していただきながら、私たちの心を守る術を探して、少しずつ自分を守る引き出しを増やしていきましょう。
支援を前に進めることと、私たち自身が支援者としていきいきと働き続けるために。
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