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[Rice Racking]

昭和の稲刈りあとの田んぼの風景といえば

稲架。

「はさ」と呼ぶのらしい。

(とても漢字からは読み取れなくて、覚えられない)


稲架とは、稲を刈り取ってあと、稲穂のついたまましばらく田んぼで天日干しをすることで、干し方は地方の特色があるが、丸太で竿を張って、その上に束にした稲を引っ掛けていく。

獲物を捕えて吊り上げるみたいな、いかにも収穫した!って感じの風景だ。

しかし今はコンバインでその場で籾の状態まで作業が進むので、乾燥は乾燥機でする。

だから、このような稲架風景も見られなくなっているはずだが、

移住者などが昔ながらの工程に倣ったりしている地域もあったりして、

この元ネタ風景も、そんな人たちによるものなのか、ここで採れた米を使って酒を作る旨の看板が、田んぼの真ん中に看板が立っていた。


その数週間前、この村に遊びにきた時、お昼どき、

背景奥の社の神社の境内で、たくさんの人がみんなでお昼を食べていて、子供たちが遊んでいて、

それはちょうど、総出の稲刈り日に出くわしたのだった。

一緒に来ていたFと「夢の中みたいなやな」と話したのは、

きっとその風景が今は昔の風景だからだろう。



[Rice Racking_稲架掛け]
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