![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143509264/rectangle_large_type_2_f6bad4a1e42f74d523ef131125d89b58.jpeg?width=800)
RAWかJPGか
デジタルで撮影する場合データの二大柱となっているRAWとカメラ内現像によるJPGですが、RAWで撮るのかJPGで撮るのかという論争を良く見かけます。
RAWとJPGの立ち位置
RAWデータは生のデータで、所謂撮影時の光、レンズ、設定情報をデータとして保存したデータで現像前のファイルです。
JPGデータは、カメラ内で撮影したデータを現像処理されて保存されるデータになります。
個人的な主観ですが、ここで大きな勘違いが生まれています。RAWかJPGか、という論争は全く意味がありません。
後処理でRAW現像をする理由
私はRAWデータで撮影をしてPCで現像ソフトによる調整を経て現像処理をしJPGデータを生成しています。
カメラ内のJPG保存を選べばPCで現像をする手間が省けるので時間短縮につながるのですが、なぜRAWデータで撮影をするのかは理由があります。
RAW現像を始めたきっかけは、Nikonのデジタル一眼(当時のD1)がカメラ内で現像するJPGデータの肌色がフィルムの頃よりも黄色すぎて好きになれなかった事です。当時は風景のNikon、人物のキヤノンという具合で、NikonのJPG現像は風景の色付けに強くキヤノンは人肌の色の出方が綺麗、みたいな風潮があり、実際にそういうイメージでした。
ですので当時、カメラ内で現像処理がされてJPG生成がされた画像より、現像ソフトで自分で処理をして生成するJPG画像を好んで使っていたのがRAW撮影をするきっかけです。
JPG撮影の人も(カメラが)現像している
RAWで撮影した画像データをPCで現像処理をして書き出したJPGも、カメラで撮って生成されるJPGも、撮影時情報を元に現像されたデータです。
RAWでパソコン現像するものは自分の目でアナログに見て書き出しをするのに対して、カメラ内現像のJPGは各カメラメーカーの現像処理エンジン(Nikonだとエクスピード、ソニーだとBIONZなどの、わかりやすく言えばカメラの中にPhotoshopではないが現像エンジン)が内蔵されていて、カメラメーカーの考えた調整仕上げで生成されるJPGデータという事になります。
ようはJPGデータはカメラ内だろうがPC処理だろうがいずれの方法も撮影時情報ファイル(RAW)から現像処理がなされたJPGデータで、RAWデータは現像する前の撮影情報の入ったファイルということですから、撮影するのは現像前のファイル(RAW)か、現像後の画像データか(JPG)か、は論争としては成り立たない、全く意味の異なるものの比較になります。
なんとなく簡単にRAWとJPGの意味合いを
RAWかJPGか、は、釣った魚か、焼いた魚か、くらいの違いがあります。
釣った魚はRAWで、焼いた魚はJPGです。これは論争できません。
釣った魚がアジかサンマか、は論争になります。これだとカメラメーカーはどこが良いかの論争。
食べ方として焼いた魚か、似た魚か、も論争になります。これがJPGの仕上げをどうするか。
キャベツの種かキャベツか、ならキャベツの種はメーカーでキャベツはJPGですので論争になりません。
調理方法としてキャベツの千切りか、ロールキャベツか、は論争になります。これはJPGの仕上げをどうするか。
RAWかJPGか、はキャベツの種かロールキャベツかという論争ですので、論争にはならないのです。
ですのでRAWかJPGか、という話しを見聞きしたときは、こういう感覚で眺めていると、また面白いかもしれません。
5月末になったのでまた毎月投稿を促すお知らせが来たため、投稿します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?