何のために情報共有コミュニティを運営するのか
雑なエッセイです。
何をしているの
2年ほど Discord Bot Portal JP というコミュニティを運営しています。
Discord というテキスト&ボイスチャットができるプラットフォームがあり、そこで使えるBotを利用したり開発したりする人のためのコミュニティです。
既存のコミュニティに不満があったのと、『Pythonで実用Discord Bot』という記事がめっちゃバズったので立ち上げました。(Discord bot 開発 とかでググると検索TOPに来ます)
サーバーにやってくる方から相談を受けたり、サーバーが使いやすいように整備したりが主な活動です。
また Pythonjp というコミュニティでも初学者の方のサポートをしています。
それってタダ働きでは?
実際のところ、そのような活動を有償で行っている企業もあり、それを無償で行っているのでその通りです。
見方によっては不当廉売という悪質な活動として映ることもあるでしょう。
ただ不思議なことに、ネットを見渡すと多くの人がコミュニティ運営に限らずタダ働きをしていますよね。
分かりやすい例だと、多くの良質な音楽、イラスト、漫画、プログラミング講座、Webサービスなどが無償で提供されています。
また、プログラミング界隈ではOSSという文化もあり、便利なソフトウェアを無償で協力して開発するのが当たり前になっています。
善人が増えたのか?それとも人類は狂ってしまったのか?
どちらも当てはまるケースはあるでしょう。
が、実際はそれ以外の、明確なメリットがある場合が多いと思います。
Discord Bot Portal JP の場合は「ショートカット」がキーワードになります。
情報共有コミュニティにおけるタダ働きのメリット
まず結論をざっくり言ってしまえば、
「簡単なことを教えると、いつか難しいことを教えてもらえる」
ということです。
もう少し噛み砕いて説明すると、
1. 自分が知っている範囲のことを相手に教える
2. 相手が自力で頑張ることをショートカットし、その先のことをやる
3. 自分が知らない範囲のことを相手が知っているので、訊いたら教えてくれる
という流れが発生します。
それぞれの興味のある分野において「挫折せず」「早い段階で専門家になってくれる」ということですね。
もちろん離脱するユーザも少なくないですが、サポートを続けていれば「このコミュニティにいれば自分が知りたいことを知ることができる」と認識し、居続けるユーザも多いはずです。
そして恩返し的にコミュニティに同様に貢献してくれる人も現れます。
もちろん上記の流れは1対1に限らず、複数対複数になっていきますし、自分が必須という状況からも離れていくでしょう。
また、情報提供に限らず、コミュニティの整備も上記の流れをスムーズにし、多くのユーザ(からの情報提供)を獲得することに繋がります。
これは限られた知り合いや友人同士と行ってもかなり偏った結果になるでしょう。
上記の流れは人と情報が集積されるコミュニティの特性に依存しているからです。
だからこそ、良いコミュニティを作り維持していくことが必要なのです。
つまり結論としては
自分がやりたいことを、より広く・より深く・より早く・より快適にやりたいのであれば、コミュニティに貢献することが良いやり方の1つであるということです。
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