「朝、早く起きる」ということ。
夫は職場が遠いため、早起きして出勤していく。私は仕事の関係で夜が遅いことに加えて、朝が大の苦手。
私は夫が出勤したあとに起きて活動を始めるので、夫が何時に起きていて、何時に出ていくのか知らなかった。
昨夜はなぜかまったく眠れず、途中で諦めてベッドを出て、授業プリントを作りながら朝を迎えた。
5時半に目覚ましの音がして、夫が起きてきた。「どうしたの?」って尋ねながら身支度をして、「体調悪いの?病院行く?」って私を気遣いながらご飯を食べて、テレビを見ながらタブレットで新聞を読んでいた。
結婚してもうすぐ3年。
私はそれを、夫の朝の過ごし方を、初めて見たかもしれない。
夫の後ろ、寝室を見たら、いつも夫がカーテンを開けてくれている窓から朝焼けが見えた。部屋が透き通った橙色に染まっていた。
私は普段、夫が出発した何時間も後に目覚めて、そこからの光を浴びる。
昼と夜にしか活動しない私にとって、それは見たことのない色で、嬉しくて写真を撮ったけど、その色は表現できていなかった。でも多分、それでよかったんだと思う。
今までは、夫が寝るまでの2、3時間しか一緒に過ごせないと思っていたけれど、朝起きれば、1時間は一緒に過ごせるんだという事実、というよりは、そうやって朝を一緒に過ごす心地よさが、そうしない理由を見つけられないくらいの勢いで朝焼けと一緒に迫ってきた。
だけど、きっと明日からも私は起きられないんだろうな。でも、土日くらいは早く起きて一緒の時間を増やしてみようかな。
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