中国のビザ申請が大変だった話

いつかは行きたいと思っていた中国に行くことができました。ですが、入国までの準備は他の国と少々違う点があり、特にビザの申請にはかなり手こずりました。ネットで調べてもあまり詳しく書いてあるものは無く、中国ビザセンターの説明文は不完全な翻訳文といった感じで読みにくい、当てにするものが無かったのが大変でした。ともあれ、なんとかビザ申請が通り、無事中国に行くことができたので、この記事ではビザ申請の大まかな流れを記しておきたいと思います。

そもそもビザ申請が必要?(本題ではないため読み飛ばし可)

私は今まで何度が海外旅行をする機会がありましたが、その際にビザを求められたことはありません。日本のパスポートの恩恵を強く感じていたわけですが、中国の場合は、コロナ感染拡大時の水際対策の一環で訪中するのにビザが必要になり、ゼロコロナ政策が緩和されてなお、その措置が続いているという現状です。コロナ前は15日以内であれば、ビザは免除されていたそうですが、現時点でその措置を受けている国はドイツやイタリアなどの数か国に限定されています。

STEP1:オンライン申請表に入力

ビザ申請をするためには、ビザ申請表を用意する必要があります。中国ビザセンターのHP(https://www.visaforchina.cn/TYO2_JP/index.shtml)から入力フォームに飛びます。↓入力フォーム(https://www.visaforchina.cn/#/nav/applications/applicationFormSection0?visacenterCode=TYO2&request_locale=ja_JP&site_alias=TYO2_JP

基本的には個人情報やパスポートナンバーを入力していくのですが、まず最初に躓くポイントとして、顔写真のアップロードがあると思います。私の場合、パスポート申請時に使った顔写真(規定では六か月以内の撮ったものとありますが、よほど顔に変化が無い限り気にする必要なし)をアップロードすればいいと思っていたら、規格に合わないとはねられました。位置を調整したり、拡大、縮小したりといろいろ試したのですが、無理。パスポート申請の際は通ったので大丈夫だろうと高をくくっていたのですが、どうやら日本のよりも厳しいようです。私の写真の場合は左眉の端の前髪が少しかかっていて、眉毛全体が見えていなかったことが原因?のようですが、なかなか厳しいです。仕方ないので近くの証明写真機で撮り直しました(1000円)。私が利用したのは”Ki-Re-i”という写真機で、写真の規格を中国ビザ申請用に合わせる、というオプションがありました(無料)。なのでそれを利用し、撮影。完成した写真データをすぐにアップロードしようと思ったら、また規格に合わないとはねられました。なぜ?撮る前に眉毛にかからないように前髪を相当ブローしたせいで、ベレー帽をかぶっているみたいになったのに!と焦っていると、エラーの理由は写真の背景の色に問題があったようです。どうやら白背景しか受理しないようです。撮った写真機は青背景だったので、中国ビザ申請の規格に合わせる、というオプションには何の意味があったのか………不思議。どうしようか悩んでいると、なんでも背景のみを加工できるアプリがあるそう。App storeで”PicWish”というアプリをダウンロードして、無事背景を青から白に塗り替えることができました。と、まぁここまでですでに気力をかなり使ったのですが、その後のオンライン申請表の入力には、特に躓くところは無かったように思います。

STEP:2中国ビザ申請センターに行く準備

オンライン申請表の入力が終わったら、まずはそれをプリントアウトします。ビザ申請センターにもプリンターはありますが事前に済ませたほうがベター。次に何を持っていくべきかですが、これがなかなか大変。というのもビザセンターのHPには申請表とパスポート、お金を持ってきてくださいと書いてありますが、それだけでは不十分。印刷した申請表、パスポートに加えて、パスポートのコピー、滞在予定のホテル予約が確認できるもの(これも印刷したもの)、顔写真、(航空券)が必要でした。航空券については、口コミで持って行った方がおられたようですが、私の場合は要求されませんでした。その場にコピー機や証明写真機などあるため、その場で準備できることはできると思いますが、人も多くお勧めできません。私の場合は、一回目15時過ぎにセンターに着いて、5分ほど並び、受付の人に「ホテル予約したものを見せて」、と言われてそれが必要だと知りました。まだホテル予約などしれおらず、探している段階だったのでその日は帰宅、(センターは16時営業終了)。
交通費往復1000円強をどぶに捨てました。

STEP:3センターで申請する

センターは有明にあって、東京ビックサイトが近くに見えました。最寄りはゆりかもめの駅だそうですが、ゆりかもめは遅いし、高いし、乗りたくないので、りんかい線の「国際展示場」駅から行きました。徒歩5分もかからないくらいなのでおすすめ。それでもりんかい線は高いので、私のように無駄足を踏むようなことは避けましょう。さて、STEP2で準備も終えたので残るは申請するだけですが、どの時間帯に行くか、よく考えた方がいいと思います。営業時間は9時~16時ですが昼頃は相当に混んでいます。おすすめは営業開始時間の9時なのでしょうが、有明まで朝の通勤ラッシュに揉まれて行くのは本当に苦痛。なので私は営業終了15分前に着くようにして向かいました。するとびっくり、一回目に行った時に見たあの人だかりが噓のように空いていました。それでも、受付までに5分ほど待ちましたが。センター内での流れは、まず書類を出して、不備が無いかどうかチェック、OKが出ればそのまま審査の窓口に向かう流れです。審査窓口は15席以上はあったように思いますが、私が二回目に行ったときは半分ほど空き状態でした。私の出した書類も、特に問題が無かったようでそのまま審査窓口に向かいました。審査自体は誓約書を書いたり、チェック欄に記入し続けたりと簡単なもので、すぐに済みましたが、最後に顔写真を要求されました。どうやら申請表にあるものだけでなく、また別にプリントアウトした顔写真が必要のようで、私が撮った顔写真はデータでした持っておらず、データをプリントアウトしていいか聞くと、「それだと時間がかかるのでそこにある写真機で撮って」、と言われました。すでに営業時間を過ぎて対応してもらっている手前、すぐに写真機で撮り(また1000円)、審査が終わりました。

STEP4:ビザを受け取る

もうここまでくれば、終わったようなものです。郵送もできる?ようですが私は受け取りを選びました。申請後4営業日後に審査が通った旨の連絡がきて、その次の日の14時頃に受け取りに行きました。番号札をもらって1分も待たずに呼び出され、支払いを終え、無事にビザ入手。支払いはカードにも対応していました。

終わりに

口コミなんかでは、スタッフの対応が怖かった、分からずらい、というような意見があったので不安でしたが、行ってみると親身に対応してくれた印象です。日本の役所的な対応とは程遠いですが、いろいろと足りない書類を教えてくれて助かりました。自分の対応中に、他のスタッフと談笑したり、離籍して5分以上戻らなかったりというようなものもありましたが、正直、この程度のことで気を揉んでいると、海外のお店に行けば憤死してしまいます。もちろんこれは冗談ですが、いずれにせよ、別に特段不親切な対応があったということはなく、海外ではよくある対応だと思いました(出羽守にならないように気を付けましたが、無理でした)。気が向いたら、中国での体験なんかも別記事で書こうと思いますので、そのときはお願いします。
このnoteが少しでも役に立ってくれれば、私のビザ申請にかかった経費も浮かばれる気がします。Bon Voyage!!

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